研究課題/領域番号 |
21K02486
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
足立 幸子 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (30302285)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 読書 / デジタルリテラシー / ディシプリナリー・リテラシー / 読書指導 / 国際学力調査 / 非認知的側面 / モチベーション / モチベ―ション / アニマシオン / 読書力評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、国際学力調査・海外の国内学力調査に基づき、これからの紙・デジタルの読書を評価する手法を開発することを目的とする。 研究の方法として、国際学力調査・海外の国内学力調査では、読書の認知的側面・非認知的側面をどのような素材・ジャンル・枠組みで評価しているかを検討する。また、Inquiry Circles、Genre Studyという読書指導の中で、読書がどのように評価されているかを検討する。さらに我が国の小学校及び中学校の教育現場でInquiry Circles、Genre Studyの読書指導実践を行い、どのように評価ができるかを児童・生徒の評価データに基づいて明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、(1)国際学力調査・海外の国内学力調査,(2)海外の読書指導法,(3)読書モチベーション等質問紙調査の研究を通して,資質・能力の育成に資する紙及びデジタル読書の指導法及び評価法を開発することを目的としている。研究の方法としては,教育現場での教育実践の試行を含んでいる。 令和5年度については,以下のことを行った。(1)国際学力調査PISA及びPIRLSのデジタル読解力の評価について,論文執筆を行っているところである。海外の国内学力調査は,スペインの中学校4年生の学力調査を分析し,論文としてまとめた。(2)の海外の読書指導法としては,令和4年度に幼稚園現場で行った「読書へのアニマシオン」の実践的研究と,中学校現場で行った「読者想定法」の実践的研究を,それぞれ論文としてまとめた。また,海外の学校図書館の例を参考にして,データベースやデジタル・ライブラリーといったデジタルのコンテンツを活用するこれからの学校図書館及び国語科教育における読書指導について展望する論文を執筆した。「ディシプリナリー・リテラシー」については,日本にディシプリナリー・リテラシーの考え方及び指導法を適用することを考察した学会発表を行った。(3)読書モチベーションとしては,国際及び国内の学力調査・読書調査における調査項目についてみているところであるが,まだ十分な検討には至っていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究が「やや遅れている」理由には,3つある。1つ目は,国際学会のうち大規模の年次大会がまだ行われていないことがある。発表の機会が得られず,その分研究が遅れてしまった。2つ目は,国際学力調査PISA及びPIRLSのデジタル読解力の評価についての論文の執筆が遅れてしまったことである。これは,PISA及びPIRLSの調査結果の発表を待ってからの執筆を決断し,現在執筆中である。3つ目は,デジタルコンテンツのデータベースの1年契約を令和5年度の途中に行ったことである。このため,契約期間が終わる令和6年度まで,研究を延長する必要があった。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間を,令和5年度まででなく,令和6年度までに延長した。これで,デジタルコンテンツのデータベース契約の問題は解決する。この間に,国際学会及び国内学会の機会を利用して,研究を進めていく。国際学力調査PISA及びPIRLSのデジタル読解力の評価については,2022年及び2021年調査結果までを含めて考察を行い,令和6年度中に論文を執筆する。
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