• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

見方・考え方を視点に幼小の接続をふまえた造形教育教員養成カリキュラムの編成

研究課題

研究課題/領域番号 21K02514
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

小橋 暁子  千葉大学, 教育学部, 准教授 (60468395)

研究分担者 槇 英子  淑徳大学, 総合福祉学部, 教授 (20413099)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード造形教育 / 教員養成 / カリキュラム / 幼小接続 / 質的研究 / 見方・考え方
研究開始時の研究の概要

国際的な学校教育の潮流としては、18年間を見通した教育の在り方を考えていくことが求められている。本研究では、「造形的な見方・考え方」を視点として校種を超え資質・能力を基盤においた造形教育活動や授業に対して深い眼差しを持つことができる保育者や教師の養成を目指すために、現場の意見聴取や現状把握、追跡調査等、質的な研究方法を用いて、現場と養成校の往還を通し、具体的な造形教育カリキュラム編成を検討するものである。
最終的には実際の養成校での教育内容への反映を目指し、研究結果は広く教員研修等を通して外部へも還元する予定である。

研究実績の概要

本研究では「造形的な見方・考え方」を軸に幼小の接続を図り、将来の保育者や教員が自ら、領域や教科の活動の意図を理解した上で活動計画をする意識と知識を持つことができる教員養成のカリキュラム編成が目的である。研究者、学校園現場の保育者、教師を交えて養成校と現場を往還した質的な研究から、より実践的なカリキュラム編成を目指す。
今年度は、教育現場や養成校とを往還した調査を進め、養成校の中で実施可能であり、学びを深めることができる具体的な造形表現活動の内容検討をしていった。
①幼小で主に砂場や砂や土のある環境での幼児、児童の観察調査、及び教員への聞き取り調査、②砂場や砂・土等の素材を用いて幼小接続の実践をしている学校・園の現地調査、③造形活動内容(今年度は砂や土等の活動)を現職教員に実技を伴う内容の提案、意見聴取、④最終年度(2024年度)に向け、本科研での研究結果をブックレット形式にまとめるための草案作成(養成校学生や教員研修等で活用予定)、以上を行った。
①については、幼小3年間に渡る追跡調査ができ、架け橋期の調査として2024年度に発表を検討している。②については、幼小をつなぐ活動として幼児教育と小学校生活科等を関連させた事例の現地調査ができた。③については、現職教員を対象とした造形教育研究会で、砂や土を用いた造形表現活動提案を行った。2024年度に研究発表予定である。④については、ブックレット内容構成の背景の一助となる学校園の教員対象に実施した質問紙調査「養成校での造形教育の学びに対する幼保・小学校の保育者及び教員の希望」を集約し、ポスター形式で発表した。
研究協力を仰いでいる千葉大学教育学部附属幼稚園と附属小学校で造形表現の研究の中心となっている井上郁先生と篠塚真希先生には本年度も各校種や校種間連携での研究協力者として、活動や授業観察調査、インタビュー調査について協力をいただいた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本務の仕事等にかかる時間が増え、研究調査や造形活動の提案はできたが、研究を論文にまとめ発表するための準備時間が不足したため、一部の発表等は次年度に持ち越すことになった。

今後の研究の推進方策

①幼小接続カリキュラムのための活動提案のまとめ、②幼小にわたる造形活動に関わる子どもの追跡調査とそのまとめ、③報告書作成とその準備を活動の中心としていきたい。
2023年度は、必要な調査を行うことはできたが、追加の調査であったり、発表する準備等が不足した。2023年度中に実施予定だったものを2024年度にも行う予定であるが、2024年度は研究報告を兼ねた教育現場へ還元するための冊子を作成するため、最終年度を一年延長することも検討中である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 4件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 相互主体的な保育の創生を志向する専門性の醸成2024

    • 著者名/発表者名
      桃枝智子 槇 英子 木下和彦
    • 雑誌名

      淑徳大学研究紀要

      巻: 58 ページ: 239-249

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 幼小接続における造形教育環境としての砂場2023

    • 著者名/発表者名
      槇英子、井上郁、篠塚真希、小橋暁子
    • 雑誌名

      千葉大学教育学部研究紀要

      巻: 71 ページ: 357-368

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 造形表現・鑑賞の5つの基本的な内容要素と活動行為から思考,発想方法(見方や考え方)を捉える―造形的な思考力,発想力,造形感覚を培うための視点として-2022

    • 著者名/発表者名
      佐々木達行 小橋暁子
    • 雑誌名

      千葉大学教育学部研究紀要

      巻: 70 ページ: 251-260

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 図画工作科に関する校内研修について ー小学校教員の実態調査ー2022

    • 著者名/発表者名
      久保田美和 小橋暁子
    • 雑誌名

      千葉大学教育学部研究紀要

      巻: 70 ページ: 377-385

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教育福祉学科における特色ある保育者養成教育のあり方について2022

    • 著者名/発表者名
      江津和也 槇英子 齊藤崇 桃枝智子
    • 雑誌名

      淑徳大学研究紀要

      巻: 56 ページ: 285-299

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 造形教育に関する保育者・教員養成への希望 ―保育者・幼小教員の視点から―2023

    • 著者名/発表者名
      小橋暁子 槇 英子
    • 学会等名
      日本保育学会第76回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] ふしぎだね。きれいだね。たのしいね。体験から学ぶ 領域「環境」「表現」に関する専門的事項2021

    • 著者名/発表者名
      槇 英子 末永 昇一 木下 和彦
    • 総ページ数
      128
    • 出版者
      学校図書株式会社
    • ISBN
      4762502448
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi