研究課題/領域番号 |
21K02524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
清水 欽也 広島大学, 人間社会科学研究科(国), 教授 (70325132)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | カンボジア王国 / 科学的プロセススキル / 授業談話 / 教授学的内容知識 / CLM地域 / 項目反応理論 / CLM / 基礎的科学的プロセススキル / 探究活動 / 科学カリキュラム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、以下の問いを明らかにすることである。
発展途上の段階にある国、特に日本の理数科教育の影響を近年強く受けた国々の科学的プロセススキルは今どの段階にあるのか?
そのために、1年目は調査方法、特に基礎的科学的プロセススキルの測定方法について検討し、策定する。2年目及び3年目には各国において調査対象校を特定し、実際にデータの収集を行う。4年目は、明らかにされた共通点、相違点を元に、同様な手法を統合的プロセススキルに援用し、プロセススキル全般をカバーする。
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研究実績の概要 |
本年度は、カンボジア王国の理科カリキュラムについて、科学的プロセススキルズの適用状況について調査した。ミャンマーについては、アクセスが困難であること、ラオスについては、予定していた留学生が得られなかったため、入手できていない。 カンボジア王国については、科学的プロセススキル育成に重要な学習者のもつ授業前の誤概念についての調査を行ったのと、教師のもつ教授学的内容知識(Pedagogical Content Knowledge)の調査と、授業中の談話に関するデータを収集した。 いずれも現在分析中であるが、まず、生徒の持つ誤概念については、生徒は「気体には質量がない」と考えがちであることがすでに分かっている。例えばこれを起点として、プロセススキルの一部である推論能力や仮説設定能力、実験計画能力についての育成をはかる授業を開発することができる。また、授業中の談話形態は教授学的内容知識と関係しており、特にカンボジア王国において、近年に設立されたNew Generation Schoolにおいては、生徒に対して、フィードバックを行いながら問題意識の醸成を行い、探究のプロセスに繋がる実践を行いつつあることがわかってきた。 これらの成果は2023年度には未だ発表できていないが、2024年度には積極的に学会発表や論文投稿することによって、成果を公表していく予定である。 また、ミャンマーについては政情が不安であるので断念せざるを得ないがなんとかラオスについては、データを収集する手段を得たいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ミャンマーやラオスについての資料収集ができていない。ミャンマーについては2021年に発生したクーデターにより、渡航が困難になったことや予定していた留学生が渡日不可となったことが原因である。ラオスについても当該分野の留学希望者がおらず、ラオス語を理解し、問題紙等を作成できるものがいない。また、カリキュラムも公表しておらず比較が困難となった。
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今後の研究の推進方策 |
ミャンマーについては、いまだ渡航および資料収集の見通しが立っていないため、カリキュラムを分析することができない。したがって、同国については断念したい。ラオスについては、どうにかカリキュラムだけでも入手し、また、過去に在籍した留学生を使って謝金を支払ってでもなんとか実施したい。 現時点で明らかなのは、科学的プロセススキルズの育成については、その意識や実践においてカンボジアが抜きんでているように思える。そこで、次年度はその中でも特に進んでいる傾向がみられるNew Generation Schoolを視察し、その様子について、学会発表を通して、同国の理科教育がどのように変化しつつあるのか、そのプロセスを記録することにより、探究能力を育成する理科カリキュラムの導入過程を明らかにする一助としたい
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