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総合的な学習の時間における「深い学び」を実現する教師の育成プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K02525
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関山口大学

研究代表者

藤上 真弓  山口大学, 教育学部, 准教授 (40737566)

研究分担者 鷹岡 亮  山口大学, 教育学部, 教授 (10293135)
熊井 将太  安田女子大学, 教育学部, 准教授 (30634381)
中田 充  山口大学, 教育学部, 教授 (60304466)
霜川 正幸  山口大学, 教育学部, 教授(特命) (80437615)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード総合的な学習の時間 / 深い学び / 協働 / 教室談話 / 教員養成 / 研修プログラム / レスポンシビリティ / 総合的な学習の時間における「深い学び」 / 総合的な学習の時間における協働 / 協働の質 / 協働の質をとらえる視点 / 協働的な学び / 授業力向上 / 学びモデル / 探究的な学習・探究
研究開始時の研究の概要

ポストコロナの時代を生きる現代の子ども達には、持続可能な社会の担い手として、予測不能な社会で自立的に生き、社会の形成に参画する資質・能力を身に付けることがこれまで以上に求められる。そのため、総合的な学習の時間が果たす役割は益々大きくなり、特に真正な状況からの「深い学び」が必要である。しかし、創設当初から取組の格差や教師の負担感が課題となっている。本研究では、総合的な学習の時間において、「深い学び」を生み出すために必要な教師の資質・能力について整理し、それらを身に付けるための研修プログラムの開発を通して、教師の負担感を軽減しつつ授業の質的向上を図り、子ども達の「深い学び」を生み出すことに寄与する

研究成果の概要

本研究では、複数領域の研究者が協働し、総合的な学習の時間の授業を担う教師に求められる資質・能力を整理し、それらの構造表を開発した。また、総合的な学習の時間で目指すべき「深い学び」を定義付けるとともに、「深い学び」と「レスポンシビリティ」、「協働」の関係について整理した。さらに、先進実践において,どのような目的で「協働」が仕組まれていたのか分析した。これらの研究を基盤として、総合的な学習の時間を「深い学び」に誘うために必要な「協働」について定義し、「協働」を見取る視点と目指すべき「協働」が具現化された教室談話とそこに向かう段階について提案し、それらを活用したツールや研修プログラムを開発した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の社会的意義は次の2点である。第一に、開発・提案した総合的な学習の時間の授業づくりを行う上で教師に必要な資質・能力とそれらの構造表は、研修プログラムの構築にとって指針的なものになり、教師教育に貢献できるものになっている点が挙げられる。第二に、総合的な学習の時間において目指すべき「深い学び」とそれを生み出すために重要な役割を果たす「協働」について、子どもの姿(身に付ける資質・能力、子どもが発する言葉等)として具体化し、教師が実践につないでいくための手がかりを得るものとして提案できている点が挙げられる。この2点は、今求められる資質・能力を育成する総合的な学習の時間の充実につながると考える。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (22件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (11件) (うちオープンアクセス 10件、 査読あり 2件) 学会発表 (6件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] 山口大学教育学部附属光小学校における総合的な学習の時間「しおさい」創設期の実践の動向2024

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓
    • 雑誌名

      山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要

      巻: 57 ページ: 131-140

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 総合的な学習の時間における質の高い協働で用いられる言葉の具体化ー分かり合おうとするために必要な言葉に着目してー2024

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓
    • 雑誌名

      山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要

      巻: 57 ページ: 141-150

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 生活科・総合的な学習の時間の取組の充実を図るための附属学校教員と大学教員の協働体制の構築(その2)2023

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓、徳永真衣、大塚進真、志賀直美、久保田大貴、浦田敏明、前田昌平、佐伯英人
    • 雑誌名

      山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要

      巻: 56 ページ: 83-88

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 生活科がキャリア教育に果たす役割についての研究:小学校第1学年の実践に着目して2023

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓、志賀直美
    • 雑誌名

      山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要

      巻: 56 ページ: 189-198

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] リレー論説「学びをつむぐ生活・総合の授業の総合」今求められる資質・能力を身に付ける生活科・総合的な学習の時間の「振り返り」2023

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓
    • 雑誌名

      生活・総合の探究

      巻: No.130 ページ: 2-5

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 総合的な学習の時間に求められる「深い学び」に関する研究―「レスポンシビリティ」を果たす学びの具体化―2023

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓
    • 雑誌名

      山口大学大学院東アジア研究科『東アジア研究』

      巻: 21 ページ: 23-49

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 総合的な学習の時間における協働の質をとらえる視点の開発2023

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓
    • 雑誌名

      山口大学教育学部論叢

      巻: 72 ページ: 77-93

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 総合的な学習の時間における協働の質をとらえる視点の活用2023

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓
    • 雑誌名

      山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要

      巻: 55 ページ: 57-66

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 総合的な学習の時間の授業改善に向けた「授業リフレクション」2022

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓・大塚進真・佐伯英人
    • 雑誌名

      山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要

      巻: 54 ページ: 263-272

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 児童期・生徒期からの小学校教員に向けた教職キャリア形成に向けた教職キャリア形成の筋道:予期的社会化の視点から2022

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓
    • 雑誌名

      山口大学教育学部研究論叢

      巻: 71 ページ: 103-111

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] ICT活用に関わる指導力の変遷と今日的課題―教育方法学テキストの分析2022

    • 著者名/発表者名
      樋口裕介・髙木啓・熊井将太・吉田茂孝・北川剛司・山岸知幸
    • 雑誌名

      福岡教育大学紀要

      巻: 71 ページ: 145-163

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 総合的な学習の時間における協働を見取る視点の活用に向けて2024

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓
    • 学会等名
      日本生活科・総合的学習教育学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 総合的な学習の時間における協働の質をとらえる視点の開発2023

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓
    • 学会等名
      日本生活科・総合的学習教育学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] エージェンシーを発揮する生活科の学び2023

    • 著者名/発表者名
      徳永真衣、藤上真弓
    • 学会等名
      日本生活科・総合的学習教育学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] エージェンシーを発揮する子どもの育成ー責任を譲渡する総合的な学習の時間の実践を通してー2023

    • 著者名/発表者名
      大塚進真、藤上真弓
    • 学会等名
      日本生活科・総合的学習教育学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 総合的な学習の時間に求められる「深い学び」に関する研究2022

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓
    • 学会等名
      日本生活科・総合的学習教育学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 総合的な学習の時間を担う教師に求められる資質・能力の育成に関する研究2021

    • 著者名/発表者名
      藤上真弓
    • 学会等名
      日本生活科・総合的学習教育学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 子どもたちが育つ学級経営ー安全な居場所づくりのためにー第二版2024

    • 著者名/発表者名
      山本木ノ実、植田和也、金綱知征、松岡敬興、藤上真弓、毛利猛、清水顕人、笹屋孝允、柊澤利也、岡静子、日下哲也、池西郁広、佐々木啓祐
    • 総ページ数
      180
    • 出版者
      美巧社
    • ISBN
      9784863871328
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] セルフスタディを実践する 教師教育者による研究と専門性開発のために2024

    • 著者名/発表者名
      ジョン・ロックラン、武田信子、草原和博、齋藤眞宏、大坂遊、渡邉巧、西田めぐみ、岡田了祐、斉藤仁一朗、村井大、山内敏男、大西慎、内田千春、岡村美由規、祝迫直子、前元功太郎 、山本佳代子、河原洸亮、宮本勇一、粟谷好子、石川照子、西村豊、深見智一、両角遼平、泉村靖治、大杉昭英、霜川正幸他
    • 総ページ数
      306
    • 出版者
      学文社
    • ISBN
      9784762032905
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 速解チャート付き 教師とSCのための カウンセリング・テクニック4 保護者とのよい関係を積極的につくるカウンセリング (速解チャート付き教師とSCのためのカウンセリング・テクニック)2022

    • 著者名/発表者名
      諸富祥彦・黒沢幸子・神村栄一・土田雄一・石田ちかり・松田憲子・長坂正文・玉木敦・石橋瑞穂・坂本千代・小柴孝子・渡辺友香・金子英利・山本木ノ実・霜川正幸・長野実・白井利明・勝田拓真・嶋﨑政男・和井田節子・藤原寛・磯邉聡・田中康雄
    • 総ページ数
      163
    • 出版者
      ぎょうせい
    • ISBN
      9784324110713
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 子どもとつくる教育方法の展開2021

    • 著者名/発表者名
      湯浅恭正・今井理恵・上森さくら・福田敦志・星川佳加・宮原順寛・樋口裕介・谷口和美・黒谷和志・高橋英児・髙木啓・吉田茂孝・清水紀子・新井英靖・北川剛司・熊井将太・竹内元
    • 総ページ数
      248
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623088041
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] Lesson study-based teacher education : the potential of the Japanese approach in global settings2021

    • 著者名/発表者名
      Nariakira Yoshida, Hirotaka Sugita, Shota Kumai, and Atsushi Fukuda
    • 総ページ数
      219
    • 出版者
      Routledge
    • ISBN
      9780367478452
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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