研究課題/領域番号 |
21K02529
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
丹野 清彦 琉球大学, 教育学研究科, 教授 (80761080)
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研究分担者 |
村末 勇介 琉球大学, 教育学研究科, 准教授 (10782344)
杉尾 幸司 琉球大学, 教育学研究科, 教授 (20433089)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 荒れる子ども / 多様性 / 教師の困り感、バーンアウト / 子ども理解 / 学級づくり / ケア的アプローチ / 教師のバーンアウト / 荒れる子 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,「荒れる子どもを理解し受容する多様性を認める学級づくり」のための指導プログラム開発と実践を目的に行う。子どもたちの荒れや児童虐待,不登校などが顕在化している沖縄県の小学校をフィールドとして,①「研究協力校での学級経営の記録・解析」,②「分析結果を活用した指導プログラムの開発と実践」,③「ICTを活用した自由参加型の研修会の開催」,④「モデル化した実践結果の公開」を行い,激変する社会から取り残される子どもたちと,荒れる子どもたちを前に苦悩する教師を救う取り組みを行うものである。
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研究実績の概要 |
本研究は、荒れる子どもを理解し受容する多様性を認める学級づくりであり、指導プログラム開発を目的にしている。昨年度までの研究において、荒れる子どもの言動を受容し多様性を認めることが実践できづらい背景を探ると、教師の受け止め方に差異があることから、今年度の研究は次の3点に重点を入れた。ひとつ目は昨年度実施した沖縄県で働く教師を対象に困り感の意識調査の分析に力を注いだ。結果として学校内での相談相手や第3の場所を持つ教師は、自己の悩みを客観視できることが多く、子ども理解が進む傾向にあることが明らかになった。 ふたつ目には、荒れる子どもに対応した学級づくりにおいて、子どもとの関係が改善し、一定の成果を生んだ実践には、どのような共通したプログラムがあるのかを探るため、事例の収集に力を入れ、継続的な観察及び聞き取りを行った。子どもの荒れる言動を叫びとして捉え、言語化すること。また、子どもの興味から授業や活動を提起し、学級づくりへつなげるプログラムが必要であることが成果として得られた。 さらに、荒れる子どもに対応できた教師とできずに危機に陥った教師の分岐点について、聞き取りを深めた。陥った教師の場合、多くが子どもをコントロールする傾向にあり、そのため荒れる態度を叫びと読み替えることができず、一層の反抗を招くことが共通していた。 これらのことから、子どもの態度を言葉として読み取る力、子ども理解が重要である。また、子どもの興味や関心を生かすことは安心感を育て、居場所をつくることである。ここを土台に興味を取り入れた活動や授業から、子ども同士の関係へ広げるプログラムが有効であるという成果を得ることができた。
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