研究課題/領域番号 |
21K02554
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
池野 修 愛媛大学, 教育学部, 教授 (70294775)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 教師英語 / ティーチャー・トーク / 英語教員養成 / タスクに基づく言語指導法 / 教師英語力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,英語教師の専門的職務に対応した英語力を教職課程において育成する「英語教授課題遂行能力の育成 (English for teaching purposes,ETP)」育成プログラムの開発と評価を行う研究である。英語教師の専門的職務に対応した英語能力をトレーニングするためのプログラムを,「タスクに基づく言語教育」の枠組みに基づき開発する。具体的には,(1) ニーズ分析─英語教師が英語で遂行すべき課題(=目標タスク)の記述,(2) ETPプログラムの開発─目標タスクのシミュレーション活動群,タスク準拠評価など,(3) ETPプログラムの実施及び評価を行う。
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研究実績の概要 |
本研究は,英語教師の専門的職務に対応した英語力を教職課程において育成する「英語教授課題遂行能力の育成 (English for teaching purposes,ETP)」プログラムの開発と評価を行う研究である。英語教師に必要とされる英語能力をトレーニングするためのプログラムを,「タスクに基づく言語教育」の枠組みに基づき開発する。2年次である2022年度の研究実績は次の通りである。(1) 第22回小学校英語教育学会(JES)四国・徳島研究大会において,研究成果の一部を「「教師英語」についてのモデル及び議論の総合的・批判的検討―効果的なティーチャー・トークについて考察するための基盤作り」として発表した。(2) ETPプログラムの構成要素である目標タスクのいくつかについて,授業観察,英授業実践動画の視聴及び分析を通して,その効果的な言語使用の特徴を特定した。(3) ETPプログラムの試作版として,スモール・トーク,新出文法の口頭導入,英文理解チェックのための発問作り,英文のパラフレーズ等のタスクを対象としたプログラム(教材及び活動)を開発し,英語教職課程の授業(英語コミュニケーション演習)において実施した。評価データも収集した。(4) 「教師英語」の分析やETPプログラム一部については,現職英語教員を対象とした研修(教材研究プロフェッショナル講座,2022年10月29日)の中でも実践した。ETPプログラムの開発は徐々に進んでいるが,研究論文という形ではまだ結実していない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は,「ティーチャー・トーク」に関する総合的・批判的レビューについての口頭発表は行ったが,それを論文に纏めている途中であり,まだ公表できていない。また,「英語教授課題遂行能力の育成 (English for teaching purposes,ETP)」プログラムの試作版(4つの目標タスク)の開発と実施,評価データの収集などは行えたが,その分析はまだ行えていない。さらに,ETPプログラムを構成する他のタスク(例えば,英語絵本の読み聞かせ,英語学習指導案の作成)については,現段階で関連の教材や活動が作成できていない。2023年度には遅れを取り戻せるように研究を進めるつもりである。
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今後の研究の推進方策 |
最終年次になる2023年度は,次のような形で研究を推進する予定である。(1) 「ティーチャー・トーク」の包括的・批判的レビューの論文を公刊する。(2) 昨年度試験的に実施したEPTプログラムについの研究発表を行う。(3) ETPプログラムを構成する目標タスク全てについて,目標,教材,活動,評価ルーブリックを作成し,ETPプログラムを英語教員養成課程の授業の中で再実施する。
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