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発達障害のある児童を含むインクルーシブな小学校国語科授業の教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K02562
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関関西学院大学

研究代表者

原田 大介  関西学院大学, 教育学部, 教授 (20584692)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード国語科教育 / インクルーシブ教育 / 教材開発 / 発達障害 / 授業研究 / カリキュラム開発 / 初等教育 / 教科書研究 / 教科書 / カリキュラム
研究開始時の研究の概要

本研究では、次の3点を目指している。
1. インクルージョンの観点から、新たな小学校国語科授業の教材を開発すること。
2. 発達障害のある児童を想定した国語学力育成のための教材を、国語科他領域と関連させながら実現可能な形で開発すること。
3. 得られた成果を小学校の現場で試行し、その成果と課題を評価すること。
本研究の意義は、1. 発達障害のある児童を含む、すべての児童に必要な国語学力育成のための教材が小学校教育現場で実現可能な形で開発・試行されることと、2. 新たな国語学力の育成が、言語と非言語の両面から、特別な時間の枠ではなく通常の学級の国語科授業の中で行うことができることの、2点にある。

研究成果の概要

(1)国語の教科書教材等の表象で不在にある障害当事者の存在を想像して読むこと。(2)国語の教科書教材等で障害当事者が表象されることで、逆に不在にある障害当事者の思いや願い、経験を想像して読むこと。(3)国語の教科書教材等で障害当事者が表象されることで不在にされた、他の社会的困難を生きる当事者の存在を想像して読むこと。(4)障害当事者を含む社会的困難を生きる当事者が、健常者等の社会的強者とのあいだにある差別構造や権力関係の変革を想像して読むこと。
本研究成果は、上の4点を小学校国語科における読むことの視座として導入したこと、ならびにインクルーシブな教材の原理として位置づけた点にある。

研究成果の学術的意義や社会的意義

インクルーシブな小学校国語科教育の教材原理の構想をめざした本研究は、「読むこと」をめぐる視座から国語科授業を実践する小学校教員の授業観や指導観を問いなおした点、並びに、小学校の国語科授業を受ける児童の学びに還元した点に、社会的意義を認めることができる。
また、国語科教材論の基盤に位置づく学力論・目標論を検証し、新たな学力観・目標観を提示した本研究の成果は、教科教育学としての国語科教育学研究に資するだけでなく、教員養成や教師教育の研究にも資するものである。ここに、本研究の学術的な意義を認めることができる。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 国語科教育のインクルーシブ化を考える―多様性を包摂する教育の実現に向けて2024

    • 著者名/発表者名
      原田大介
    • 雑誌名

      中国四国教育学会(編)『教育学研究ジャーナル』

      巻: 29 ページ: 61-66

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 国語科における「クリップな読み」の導入―障害を描いた国語の教科書教材の考察を中心に2023

    • 著者名/発表者名
      原田大介
    • 雑誌名

      国語教育思想研究会(編)『国語教育思想研究』

      巻: 32 ページ: 122-131

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 国語科インクルーシブ教育に関する研究の成果と展望2022

    • 著者名/発表者名
      原田大介
    • 雑誌名

      国語科教育学研究の成果と展望Ⅲ

      ページ: 553-560

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 「共生」の観点から見た国語科教育の問題2021

    • 著者名/発表者名
      原田大介
    • 雑誌名

      社会言語科学

      巻: 24 ページ: 37-51

    • NAID

      130008117130

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 「個別最適な学び」を考える―特別支援教育の視点から 一人ひとりの子どもの実態に寄りそう国語の授業開き・授業づくりへ2021

    • 著者名/発表者名
      原田大介
    • 雑誌名

      実践国語研究

      巻: 366 ページ: 8-9

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 国語科授業のインクルーシブ化に向けた視点とは2021

    • 著者名/発表者名
      原田大介
    • 雑誌名

      教育科学国語教育

      巻: 866 ページ: 70-73

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 国語科教育のインクルーシブ化を考える2023

    • 著者名/発表者名
      原田大介
    • 学会等名
      第75回中国四国教育学会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] インクルーシブな教科「国語」をつくる―規範を問いなおす理論の導入へ2022

    • 著者名/発表者名
      原田大介
    • 学会等名
      シティズンシップ教育研究大会2022シンポジウム「インクルージョンとシティズンシップ―教育においてどう結びつけるか」
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 国語科教育のインクルーシブ化に向けて2021

    • 著者名/発表者名
      原田大介
    • 学会等名
      広島大学、定例オンラインセミナー講演会No.89
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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