研究課題/領域番号 |
21K02563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 鹿児島国際大学 |
研究代表者 |
千々岩 弘一 鹿児島国際大学, 福祉社会学部, 教授 (90163724)
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研究分担者 |
鈴木 慶子 長崎大学, 教育学部, 教授 (40264189)
劉 卿美 長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (00346941)
前原 由喜夫 長崎大学, 教育学部, 准教授 (60737279)
長岡 由記 滋賀大学, 教育学部, 准教授 (90615915)
松崎 泰 東北大学, 加齢医学研究所, 助教 (10806160)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 手書き / keyboard入力 / Writing Modality / 音読 / キーボード入力 / フリッカー入力 / 音読速度 / ノルウェー・ボルダ大学 / 東北大学加齢医学研究所 / 高次の認知活動 / デジタルリテラシー / 文章作成能力 / キーボード / アイディア産出 / writing modality |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、日本語においてデジタルツールを用いて書くことのリスクを明らかにし、デジタル先進国の轍を踏まず、読み書き能力及びそれを基盤にした多様な能力を低下させずにデジタルリテラシーを育成していく糸口を得ることを目的としている。 そのために、小学校低学年の教育課程に手書きを選択したノルウエー並びに手書きをやめたフィンランドの動向調査、日本の小学生・中学生・大学生のデジタル使用歴並びに現在の使用習慣と認知能力及び脳活動との関係の調査、これらを踏まえた自身の手で書く力とデジタルツールで書く力のそれぞれを育みつつ必要に応じて切り替えることができる力を育成するための課題の析出を、当面の目標としたい。
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研究成果の概要 |
学校教育にICT機器(デジタルツール)を活用することが積極的に推進される中、読み書き能力に係わって、どのような場合にデジタルツールは有効性が高く、どのような場合にどのような問題点があるのかを見極めていきたいと考えて、本研究課題を設定した。 「読み」に関する研究が質量ともに先導している中、本研究では「書き(手書きすること)」に着眼した。研究同人に東北大学加齢医学研究所のスタッフを迎え、脳科学に関する研究手法に学びながら、実証的なデータの収集に努めた。さらに、この分野で先進的な研究が蓄積されているノルウェーを訪問し、同国の研究者と意見交換を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学校教育におけるデジタルツールの活用と手書きすることとの適切な使い分けのあり方を追究することを念頭に、大学生や大学院生を被験者にしてWriting Modality<書記手段>の違いが音読に与える影響に関する実験調査を実施した結果、Writing Modality(書記手段)の違いが音読のあり方に影響を及ぼしている可能性があることがデータ的に認められた。また、ノルウェーの研究者による小学生を対象とした調査研究の報告に接し、この予備的実験調査研究の結果は、我が国の小・中学生の教育・学習活動にも提供できることが推測された。
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