研究課題/領域番号 |
21K02565
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
佐藤 崇之 弘前大学, 教育学部, 准教授 (40403597)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | STEAM教育 / 理科教育 / 教科書分析 / 教材開発 / カリキュラム分析 / 教員養成 / 教員研修 / 教科教育 / 授業開発 / STEAM |
研究開始時の研究の概要 |
韓国の科学教育で行われている教科融合型学習STEAM(Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics)を分析し,その教育方針や教材を日本の理科授業において効果があるものとして開発する。そのために,科学カリキュラムに関する文献分析,韓国調査・分析,教材・授業開発を行う。 日本の理科授業において,各教科で育成する能力をより直結させ,その能力を総合的に活用できるカリキュラムを確立する。これにより,教科融合的な学力と各教科の学力の育成の間の乖離を解消する。 なお,理科授業を中心的な研究対象としているが,研究成果は他教科に活用できる波及効果がある。
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研究成果の概要 |
韓国の4社の中学校科学教科書を,教科の融合の視点から分析したところ,融合に関する生徒への課題は,大単元末や教科書中のコラムなどに配置してあることがわかった。経年していく中で,STEAMの取り扱いの自由度が増し,教科書出版社ごとに特徴的な取り扱いをしていることがわかった。 STEAMの実践事例について分析したところ,韓国科学創意財団にそれらは集積されていた。事例は6つの類型に分けられていたが,いくつかの類型に属する事例を分析すると,大きな違いは見られなかった。 以上の結果をもとに,「発電方法の特徴をもつスポーツ集団をつくろう」など,いくつかのSTEAM教材を開発することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の理科教育と比較すると,韓国の科学教育は単元ごとに知識を深める特性が強く,その上でSTEAMのような教科融合的な課題に取り組んでいる。そのような教育方針や教材について,実際的な教科書分析を行って成果を得た。このことから,今後の日本のSTEAM教育の展開についての示唆が得られており,ここに学術的な意義を見いだすことができる。 また,実践事例を分析して,それらをもとにして日本で使用できるSTEAM教材をいくつか開発した。このことは,教育の場においてSTEAM教材を利用した教育実践を容易にしており,ここに社会的な意義を見いだすことができる。
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