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文章理解の認知科学的研究に基づく道徳教材モデルの開発と授業実践を通じた効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 21K02568
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関茨城大学

研究代表者

宮本 浩紀  茨城大学, 教育学部, 助教 (00737918)

研究分担者 打越 正貴  茨城大学, 教育学研究科, 教授 (10764970)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード道徳科 / 道徳読み物教材 / 認知科学 / 経験 / 意味 / イメージ / 文章読解 / 言語学 / 道徳 / 道徳的価値観 / 思考 / 読み物教材 / 特別の教科道徳 / 文章理解 / 授業
研究開始時の研究の概要

本研究では、文章理解に関する認知科学的研究に基づく道徳教材モデルの開発とその効果を授業実践で検証することを目的としている。1年目は、①文献分析、②教材構造・内容の把握、③道徳教材活用場面の観察を中心に行う。2年目は、同じく①~③に関する積み残しの課題を扱い、加えて④道徳教材モデルの開発を行う。3年目は、以上の総括として、⑤自作教材の作成及び学校現場における効果検証を実施する予定である。

研究成果の概要

本研究では、子どもによる道徳読み物教材(例.物語文)の読み取りを促進するメカニズムについて研究した。研究の手立ては次の二点である。一つは、認知科学の文献研究を通じた、文章読解に関する知見の収集である。具体的に得られた成果は、文章読解は各人の知識と経験によって行われるということである。小学校・中学校で行う道徳科の授業では、教師が子どもの知識と経験を引き出すことが大切であることがわかった。もう一つは、道徳科の授業における認知科学の知見の活用である。具体的には、小学校と中学校において道徳科の授業を実施した。特に、子どもの知識と経験を引き出す授業例を複数学年にわたって紹介できたのが成果であった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

現在、小学校及び中学校において道徳科が実施されている。道徳科の授業では、教科書に掲載された道徳読み物教材の読み取りがメインの活動として用いられる。それらの文章に用いられた言葉・用語は各学年の発達に即したものになっているので、子どもが文章内容を理解することは問題ない。課題となるのは「文章は読めているのに内容の理解が深まらない」点である。そのような課題を解消する手立てとして、本研究では、認知科学の諸研究及び授業時の手立てを取りまとめた。特に、授業時に教師がどのように子どもの知識と経験を引き出すかについて、実際の授業の様子を基に紹介できたことは、授業実施上の一つのモデルになり得ると考える。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 心理学におけるイメージ概念活用の前史 ― イメージは知覚か概念か経験か? ―2023

    • 著者名/発表者名
      宮本浩紀・打越正貴
    • 雑誌名

      茨城大学教育学部紀要(教育科学)

      巻: 73 ページ: 541-553

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学校教育における学習とイメージ研究史の結節点 ―「イメージ論争」の帰結に着目して ―2023

    • 著者名/発表者名
      打越正貴・宮本浩紀
    • 雑誌名

      茨城大学教育学部紀要(教育科学)

      巻: 73 ページ: 527-540

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 子ども主体の評価に基づく思考・理解の深化 ―「指導と評価の一体化」を踏まえた小学校道徳科の授業デザイン―2021

    • 著者名/発表者名
      打越正貴・宮本浩紀
    • 雑誌名

      茨城大学全学教職センター研究報告

      巻: - ページ: 135-150

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 児童・生徒の発言でつくる道徳科の授業づくり2022

    • 著者名/発表者名
      宮本浩紀
    • 学会等名
      茨城県教育研究会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 『ことばをひきだす授業論―「色と形」で子どものアタマとココロが見えてくる―』2024

    • 著者名/発表者名
      打越正貴・宮本浩紀
    • 総ページ数
      181
    • 出版者
      株式会社 PUBFUN
    • ISBN
      9784991361708
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] イメージからことばをひきだす「色と形」の授業づくりアイディア2022

    • 著者名/発表者名
      打越正貴・宮本浩紀
    • 総ページ数
      114
    • 出版者
      株式会社PUBFUN
    • ISBN
      9784600011062
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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