研究課題/領域番号 |
21K02573
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
清水 宏幸 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (80562446)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高校生の文字式の理解 / 式をひとまとまりとみること / 方程式の利用 / 文字式の理解 / 式をひとまとまりとみる / 文字式の活用 / 文字の理解 / 式をひとまとまりと見る / 数学的問題解決 / 数学科授業実践 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,学校数学において,文字式を活用して問題解決を図る場面で生徒がどのようなところにつまずき,困難を感じているのかを明らかにするとともに,その生徒の理解に基づき,文字式を活用して問題解決を図る学習指導を提案することである。 本研究では,全国学力・学習状況調査を基にし調査問題を開発して実施し生徒の理解を,文字式と文字の双方の視点で詳細に捉えようとしていることと,小中高と系統的に調査し発達段階に応じて捉えようとしていることに特徴がある。児童生徒の文字式や文字の理解の分析から課題を明らかにしそれを克服するための授業を構想して実践し,先生方の普段の授業に活かせるアイディアを提供したい。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,学校数学において文字式を活用して問題解決を図る場面で生徒がどのようなところにつまずき,困難があるのかを明らかにし,その結果に基づいて文字式を活用して問題解決を図る学習指導を提案することである。本研究では,全国2地区で高校生を対象に質問紙調査を実施した。この調査では,高校生でも式をひとまとまりとみることに困難があることがわかり,一定数の生徒は学習を進めていっても解消されないままでいることが明らかとなった。このことを踏まえ中学校段階で式をひとまとまりとみることを大切にした指導が必要であるとし,方程式の利用の場面において等しい数量の関係を捉えることをねらいとした授業実践を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高校生に対して式をひとまとまりとみるといった文字式の見方やその理解を明らかにする調査は,これまで行われていなかった。中学校段階では,式をひとまとまりとみることの困難性は明らかとなっているので,その調査と同じ問題で行うことによって,その困難性が高等学校へ進学し数学の学習を進めていくうちに,解消していくのか,それとも解消するために何らかの手をうつ必要があるのかを明らかにすることは,生徒も学びから学習指導を提案するために価値のあることであると考える。本研究で,一定数の生徒に,その困難性が残ることが明らかとなり,中学校段階での指導を充実させることが明らかになったという点で研究の意義があると考える。
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