研究課題/領域番号 |
21K02576
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
加藤 寿朗 島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (30274301)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 小学校社会科 / 思考力・判断力 / 授業デザイン / 発達 / 授業研究 / 小学校 / 思考力 / 判断力 / 社会科授業デザイン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,児童の思考力・判断力の発達過程に基づく系統的な小学校社会科授業モデルを開発することを目的とする。研究の主たる内容は次の3点である。①小学校社会科授業を通して育成する思考力・判断力の発達に関する調査を行い,心理・発達の様相を明らかにすること。②児童の思考力・判断力の発達を促進する条件及び指導方略について実験的な授業を通して明らかにすること。③調査研究と授業研究の成果をふまえながら,発達に焦点をあてた思考力・判断力を育成するための基礎理論を検討し,児童の思考力・判断力を促進する系統的な小学校社会科授業モデルを開発すること。
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研究実績の概要 |
【研究目的】本研究の目的は,児童の思考力・判断力の発達と形成に関する実証的データの収集を行い,発達を促進する社会認識形成の考え方を仮説的に提示しながら,授業研究を通して系統的な小学校社会科授業の内容構成と教育方法について示そうとするものである。具体的には,次の3点を研究の柱として設定した。 【研究方法】研究1:小学校社会科授業を通して育成する思考力・判断力の構成要素を明確にすると共に,児童の思考力・判断力に関するデータ収集を行い,認識過程や形成のための条件を検討すること。研究2:児童の思考力・判断力の発達を促進する指導方略について実験的な授業を通して明らかにすること。研究3:研究1,2の成果をふまえながら,発達に焦点をあてた思考力・判断力を育成するための基礎理論を検討し,児童の思考力・判断力を促進する系統的な小学校社会科授業モデルを開発すること。 【本年度の研究実績】本年度は次のような手続きで研究を進めた。①引き続き,児童期における思考力・判断力の形成に関する先行研究の分析・整理を行った。②児童の思考力・判断力の発達に焦点を当てた実験的授業を研究協力者の協力を得ながら複数校で実施した。③実験的授業の結果の分析を行った。 【今後の研究計画】次年度は,実験的授業の結果分析・整理を行うと共に,それを踏まえた児童の思考力・判断力を促進する系統的な小学校社会科授業モデルについて検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理由 本年度は,上述したように児童の思考力・判断力の発達に焦点を当てた実験的授業を研究協力者の協力を得ながら複数校で実施した。本研究期間の1~2年目がコロナ禍にあり,資料収集を目的とした授業観察や授業の記録・分析が十分にはできなかったことから,授業研究の構想,研究協力への依頼,実験的授業の実施が当初の予定より遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究の進捗状況を踏まえて次の研究を行う。 ①児童の思考力・判断力の発達と形成に関する国内外の著書・論文・資料の収集と分析を更に進め,発達に焦点を当てた思考力・判断力を育成するための基礎理論を検討すること。 ②前年度行った思考力・判断力の発達と形成に関する実験的授業の結果分析を行うこと。 ③実験的授業の分析を踏まえて児童の思考力・判断力の発達と形成に関する指導方略について吟味するとともに授業モデルの開発を行う。
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