研究課題/領域番号 |
21K02581
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
中城 満 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 教授 (80610956)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 理科問題解決学習過程 / 課題の型 / 原理追究 / 活動目的 / 型ごとの指導法 / 問題の型 / 理科問題解決 / 活動目的型課題 / 真理追究型課題 / アクティブラーニング |
研究開始時の研究の概要 |
問題解決学習の展開の過程は、例えば、日置(2005)によれば、「課題→問題→方向と方法の決定→観察、実験→考察・吟味」と進行する。これらの過程は、一連の過程としてそれぞれが関連性を持って位置づけられなければならない。しかし、現状では、問題解決活動の形骸化により、それぞれの過程が関連性を持って扱われておらず、学習が終了しても問題の解決ができていなかったりする場合が多い。 本研究において明らかにしようとしている問題の類型化とその特性の明確化は、以上のような問題解決活動の形骸化を打破することができる。これにより、児童生徒自身が自らの学びとして取り組む理科学習の成立に大きく貢献するものである。
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研究成果の概要 |
これまで3年間の問題の型の分析を通して明らかとなった型ごとの分析の結果の概要は次のとおりである。「真理追究型」が占める割合が非常に高いということが挙げられる。また、学校種別の特徴として、小学校で「活動目的型」が多く、中学校で「真理追究型」が多い傾向が見られた。「活動目的型」の件数は少ないが、そのデメリットを正しく踏まえた指導が行われた授業実践例もあり、そのような授業実践を増やす必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
まず、本研究の成果として、問題解決の各型におけるメリットとデメリットを明確にすることができた。「真理追究型」においては、「結論を考えるための段階を改めて教師が用意する必要がない」、「具体的な活動内容が分かりにくいために予想がしにくい」などが挙げられる。「活動目的型」においては、「検証方法を改めて考える必要がなく、予想がしやすい」、「結論を考えるための段階を教師が改めて用意することが必要となる」などが挙げられる。 これらの成果は、現在行われている理科問題解決学習の成立に大きく寄与する視点であり、学校現場の理科授業実践に役立てられることが期待される。
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