研究課題/領域番号 |
21K02587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
浅野 由子 日本女子大学, 家政学部, 講師 (80508325)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | SDGs / 若者 / アクティブラーニング / 実践型 / 体験型 / 提案型 / まちづくり / 連携 / SDGs / ユース / アクティブ・ラーニング / 質の高い教育 / 対話 / 体験 / 主体 / 持続可能な開発目標 / 国際比較 / スウェーデン / アクティブ ラーニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、スウェーデンと日本のユースの「アクティブ・ラーニング(主体的・対話的・深い学び)」 に着目し、グローバルとローカルの持続可能性の政策改革の可能性を追求する。「アクティブ・ラーニング」に関する国際比較研究の先端的研究となる。 両国のユースの「アクティブ・ラーニング」の現状を比較検討し、持続可能な開発目標(SDGs)の目標4「質の高い教育」について、国際的視点から具体的に検討し、両国の好事例を挙げることが出来る。先行研究「グローバルとローカルの持続可能性を融合するGAPのモデル開発」の内容を具体化し、最終的に緊急の課題である地域活性化(「地方創生」)の課題を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、SDGs先進国のスウェーデンウプサラ市と日本のユネスコ学習都市である岡山市を比較し、両市における若者(特に中高生や大学生)の活動に着目し、その活動が地域の活性化にとって如何に重要か、SDGsに関連したアクティブ・ラーニングの現状を追跡しながら明らかにすることである。昨年度(2022年度)までは、両市における活動の形態を、体験型、提案型、そして実践型のアクティブラーニングとして整理し、特に、本年度においては、両国の政治システムの比較も併せて行っていく予定であった。スウェーデンには、夏(8月)と冬(12月)、春(3月)の3回、岡山には、秋と冬(9月、11月、1月)訪問調査し、若者に関わる機関である国連若者団体、オンブズマン団体において、若者のキーパーソンにインタビュー調査を実施した。また、岡山市においては、SDGsに関する若者の活動を、SDGsフェア、SDGsフォーラム、ESDカフェに参加し、追跡することが出来た。これまでの調査から、コロナ禍以上に、SDGsに関する若者の活動は、両市において活性化している現状が確認された。特に、小学生のレベルでは、体験型のアクティブラーニング活動でも、中高生や大学生の活動では、企業やNGO団体といった各機関との提案型アクティブラーニングが展開され、実際に、まちづくりに向けた実践(参加)型アクティブラーニングが展開されている実態が明らかとなった。また両市の特徴として、スウェーデンでは、オンブズマン団体や国連若者団体が、学校と企業をつなぎ、子ども(若者)の意見を取り入れるシステムが充実している一方で、日本では、社会教育機関である公民館が、その役割を果たしていることが、イベント等を通して明らかとなった。最終年度は、これまでの調査を、アンケート調査も取り入れながら、実証していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、両都市へ、調査訪問を3回実施することが出来、日本では、特に、SDGsに関する貴重なイベントに参加することが出来たこともあり、アクティブラーニングの現状を追跡することが出来た。また日本地域政治・地方政治学会にも参加することで、SDGsにおけるESDの意義について、地域政治といった観点からも、その在り方について、考察を深めることが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
これまでは、キーパーソンへのインタビュー調査が中心であったが、今後は、若者に向けたインタビュー調査やアンケート調査も行っていきたい。最終年度ということもあるので、両市のアクティブラーニングの現状を比較検討し、積極的に論文や報告書にする予定である。
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