研究課題/領域番号 |
21K02592
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
土岐 圭佑 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60759041)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | 家庭科教育 / シティズンシップ教育 / 家庭科 / 小中一貫 / シティズンシップ |
研究開始時の研究の概要 |
家庭科におけるシティズンシップ教育の課題として,家庭科で育むシティズンシップを学校現場にわかりやすく示すことなどが挙げられている。家庭科におけるシティズンシップ教育で育成する資質・能力や展開方法などが明確になっておらず,学校現場に普及していくためには,上記の課題を解決することが必要である。 そこで,本研究では,小学5年生から中学3年生を対象とした家庭科の既存のカリキュラムに,釧路・根室地域の地域課題を取り上げた題材を組み込む形でカリキュラムを開発・実践し,その有効性を検証する。
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研究成果の概要 |
義務教育学校の5年生から7年生を対象に,家庭科におけるシティズンシップ教育実践に関する実証的研究を行った。その結果,家庭科におけるシティズンシップ教育実践において,以下のような教師の姿勢や役割が重要だと示唆された。 第一に,子どもの私的で多様な生活経験や生活実感及び既有の知識を尊重し,それらを起点とした対話的な授業展開を重視する教師の姿勢。第二に,子どもの私的で多様な生活経験や生活実感及び既有の知識に基づく考えとクラス全体,社会的課題,当該問題の解決,授業後の学級生活及び学校生活とをつなぐ教師の役割。第三に,児童の考えを可能な限り実現させる姿勢をとり学校外の人材等と連携を図る役割。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
家庭科のカリキュラムに小中一貫したシティズンシップ教育実践を取り入れ,授業を実践するために,教師はどのような姿勢をとったり役割を果たしたりすることが重要なのかということに対する知見を得られた点に学術的意義がある。また,教育効果の具体的な検討はできなかったものの,こうした教師の実践に支えられ子どもたちのシティズンシップを涵養していくことが,市民社会の創り手の形成につながると考えられ,この点に社会的意義がある。
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