研究課題/領域番号 |
21K02594
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
|
研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
吉田 誠 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (60449957)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 道徳的資質・能力 / 自我発達段階 / コンピテンシー / 発達モデル / 道徳科 / 授業方法 / 課題選択 |
研究開始時の研究の概要 |
コンピテンシー・モデルの各段階の観点から教材分析を行い、複数の探究課題と想定される反応を示したコンピテンシー・マップを作成する。その上で授業を実施して子どもの学習活動と反応を確認しながらコンピテンシー・マップの修正を行う。その際ホワイトボードを用いたファシリテーション技法であるホワイトボード・ミーティングを授業者へのインタビューに用いる。授業での子どもの反応と授業者のインタビューについては修正型グラウンデッドセオリーアプローチを用いて分析を行う。分析結果に基づいてコンピテンシー・マップを改善するとともに課題選択型道徳授業の進め方と評価方法を確立する。
|
研究成果の概要 |
本研究は子どもの実態に応じて道徳科の授業を柔軟かつ探究的に展開できる方法の開発を目的としている。本研究で明らかにした道徳的資質・能力の発達モデルを基に道徳科の教科書教材について教材分析を行い、段階の違いに基づく子どもの予想される複数の反応とそれに対応するコンピテンシーの達成度と課題を教材分析図上に明示するコンピテンシー・マップとそれを用いた課題選択型授業方法を開発した。その上で最終的に児童生徒が教材から複数の課題を設定して自ら回答する課題探究型授業への発展可能性を示すとともに、その前段階として教師が作成した8つの学習課題に児童生徒が順番に取り組む課題循環型授業の提案を行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果を用いて、教師が「道徳科ねらいの8類型」の8つの視点から設定した複数の発問に子どもたちがグループで順番に答えながら交流することで道徳的問題に対する思考を深めるとともに8つの視点を習得することを目指す課題循環型授業の方法を一定期間実践することを通して、子どもたちが「道徳科ねらいの8類型」の理想主義と現実主義を統合した視点を習得し活用できるようになることが期待される。
|