研究課題/領域番号 |
21K02603
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
後藤 太一郎 三重大学, 教育学部, 特任教授(教育担当) (90183813)
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研究分担者 |
松本 金矢 三重大学, 教育学部, 教授 (10239098)
西村 有平 三重大学, 医学系研究科, 教授 (30303720)
荻原 彰 三重大学, 教育学部, 教授 (70378280)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 生命教育 / メダカ / 心臓 / モバイル顕微鏡 / ICT / 小型魚類 / 画像解析 |
研究開始時の研究の概要 |
初等中等教育における生命分野の学習の中で、日本では動物の誕生や体のつくりについて小型魚類であるメダカを用いた学習が行われている。小型魚類は生命科学分野で実験動物として広く用いられており、その研究成果をメダカの観察に取り入れることで、ICTを活用した定量的なデータ収集を含めた探究的な活動として発展させることが可能である。本研究では、画像解析や心電図測定を取り入れた「メダカを用いた生命教育プログラム」を考案する。その実践を通じて児童生徒の理解や生命科学分野への研究意欲に関する調査を行い、プログラムの有効性を評価・分析して具体的なプログラムを提案し、海外にも発信する。
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研究成果の概要 |
学校教育課程における小型魚類の飼育観察をもとに探究的なプログラムを開発し、「人体に関する学習」の教育的効果を検証し、新たな生命教育プログラムを提案することを目的としている。 モバイル顕微鏡を用いたメダカ胚の観察方法と仔魚の心臓拍動の観察と薬理実験を開発した。メダカ稚魚やゼブラフィッシュを用いた心臓拍動に関する実験を開発した。 開発した実験を小学校や高等学校で実践することで、これらが児童・生徒の探究的な活動となることを示した。さらに、日本や海外(ニュージーランド、ベトナム、シンガポール)の教員研修および大学教員養成授業においてワークショップを実施することによって、本研究教材の普及を推進した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
メダカを用いた観察実験は学習指導要領でも扱われ、国内では小中学校、高等学校においても授業実践が多く報告されている。しかしながら、生きた動物を扱う活動は定性的な観察にとどまり探究型になっていない。本研究では、モバイル顕微鏡を活用した心拍数の計測やアドレナリンやアドレナリン受容体遮断薬の投与など薬理実験による拍動の変化を調べる学習教材を提供し、それらが児童・生徒の高い関心を喚起し探究的な学びを引き出すことが明らかとなった。これらの学習教材は国外においても画期的なものであり、4ヵ国の教員・大学生におけるワークショップを実施することによって、その効果を確認することが出来た。
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