研究課題/領域番号 |
21K02612
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
土屋 弥生 日本大学, 文理学部, 教授 (80822246)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 現象学的教育学 / 人間学的教育学 / 実践知 / 本質直観 / パトス / 発生的分析 / 発達障害 / 不登校 / 現象学的な発生的分析 / 指導方法 / 緘黙 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、実際の教育現場での指導実践に役に立つ実践知を現象学的・人間学的な立場から明らかにし、それを用いた指導方法を実際の教育現場で起こり得る指導場面の事例分析を通して構築し、教育現場に寄与することを目指す。特に、通常学級の不登校や不適応状態の児童生徒、発達障害やメンタルヘルスの問題を抱える児童生徒の指導・対応において教師に求められる実践知と指導方法の解明に焦点をあてて研究を遂行する。また、理論と教育実践の乖離を克服するため、実際の教育現場との対話の中で指導方法の有用性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、教師が児童生徒の本質をとらえるためには現象学的な意味で自然的態度から超越論的態度への態度変更をおこなうことと,児童生徒の「主体性」そのものを受けとめ,児童生徒独自の「世界(Welt)」を理解するという人間学的理解が重要であることが解明された。 さらに現象学的・人間学的視座から新たな指導方法が構築され,ASDの児童生徒の指導方法として現象学的な発生的分析を用いて「回り道」を考案する方法や,緘黙傾向の児童生徒の受動的世界の理解による指導方法が解明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教育実践の現場では多様な課題や問題を抱える児童生徒が見られるが,これらの児童生徒の指導にあたる現場の教師は多忙な状況の中で困難な状態におかれている。本研究では,現象学的・人間学的方法を用いた新たな研究視座から教育現場における実践に役立つ知見が得られた。本研究の成果である通常学級の不登校や不適応状態の児童生徒,発達障害やメンタルヘルスの問題を抱える児童生徒の指導方法は,今後の学校教育現場での教育実践と新たな教師養成教育において役立てられると考える。
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