研究課題/領域番号 |
21K02616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
滋野 哲秀 龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (60788967)
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研究分担者 |
多賀 優 龍谷大学, 農学部, 教授 (00755671)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 天体・気象分野 / ミスコンセプション / シチズンサイエンス / 探究学習 / 質問づくり(QFT) / 対話型論証 / 概念型カリキュラム / 気象防災 / 天体気象分野 / 探究活動 / 理科 / 地域との連携 / 総合的な学習の時間 / 天文現象の理解 / 教科書の図によるミスコンセプション / 自然観察 / 天文現象 |
研究開始時の研究の概要 |
天体・気象分野におけるシチズンサイエンスの実施目標を以下の2点において協力が得られた学校を基盤として実施する。 1 気象に関するシチズンサイエンス 近畿北中部における児童生徒の居住地において降雪や霧、雷などの観測データと天気図をもとにした気圧配置との関連を分析する。 2 天体に関するシチズンサイエンス ①流星群などの活動情報の観測 ② 惑星の見え方の観測 実施後、児童生徒、教員の理解度、知識の変容などを調査し、シチズンサイエンスの効果を検証する。
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研究成果の概要 |
筆者が伴走する小中高等学校(研究協力校)においては、探究活動に先進的に取り組んでおり、地域内外に探究成果を発信している。この探究活動は、まさにシチズンサイエンスの萌芽というべき内容である。こうした活動を市民に公開し、研究者も交えながらともに学ぶ場を創ることは、「学校から発信するシチズンサイエンス」になるのではないか。また、そうした活動は生徒の探究活動をさらに深化させキャリア形成に影響を与えるだけでなく、学習指導要領が求める社会に開かれた教育課程の実現にもつながると考えられる。本研究においては、天体気象分野のシチズンサイエンスをアクションリサーチという手法によりその効果を調査したものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本学術会議若手アカデミーは、2020年9月に「シチズンサイエンスを推進する社会システムの構築を目指して」という提言を発表した。 この提言のポイントには「シチズンサイエンスは、一般の市民によって行われる科学的活動を指す。日本では、社会課題の解決に重きを置く「市民科学」と呼ばれる活動があるが、シチズンサイエンスは、市民科学に加えて、学問体系における科学的規範に則った知識生産も包含するより広範な科学的活動とされている。本研究で行った活動は、気象防災における高校生の研究活動を地域住民とともに、気象の専門家を交えて行うなど今後の学校での取り組みがシチズンサイエンスへと移行する点で意義のあるものである。
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