研究課題/領域番号 |
21K02638
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
三島 史朗 東京医科大学, 医学部, 教授 (20260862)
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研究分担者 |
浦松 雅史 東京医科大学, 医学部, 准教授 (00617532)
内田 康太郎 東京医科大学, 医学部, 講師 (60408143)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 卒前医学教育 / 修得主義 / プログラム評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,5年間の研究期間で,研究代表者に加え2名の研究分担者の計3名の研究組織で実施する.本研究は,医学部卒前教育における履修主義から,修得主義への本質的な転換を可能とするための教育基盤の構築を全体構想とするなかで,修得主義的な学習を可能とする教育プログラムの作成と,それらを実際に試行し評価することを目的とする.準備作業として「卒前教育における教育プログラムの作成」「卒後臨床研修時における評価のためのルーブリック等の構築」を初年(令和3年)度に行い,令和4年度から7年度の4年間において「卒前教育におけるプログラム実施」と「卒後研修におけるその評価」および「構築データの検証」を実施する.
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研究実績の概要 |
本研究は、医学部卒前教育における履修主義から、修得主義への本質的な転換を可能とするための教育基盤の構築を全体構想とするなかで、修得主義的な学習を可能とする教育プログラムの作成と、それらを実際に試行し評価することを目的とするものである。 研究全体としては、以下の項目を実施することを予定している。まず準備作業として具体的な教育プログラム内容の作成、当該教育プログラムの評価のためのルーブリック等の構築。またこれらの作業を踏まえ、当該教育内容に関わるプログラム実施、および評価検証のためのデータ構築、さらにはその検証作業の実施である。 本年度においては、昨年度に引き続き、準備作業における教育プログラムの内容とその評価のためのルーブリック等の検討、準備を踏まえ具体的なデータ構築に向けた作業準備を進めることとした。しかしながら、前年度までのいわゆるポストコロナにおける授業体制の大きな変更とさらにはその後の再変更により、具体的なデータ構築のための環境設定およびそれに相応したプログラム内容の再検討が必要となり、その点に関しての作業を進めることとした。 具体的には、講義形式がこれまでの遠隔を中心とした講義形式から、基本、通常の対面式の講義に戻されたことにより、当初の変更を再変更し、教授者に加えて複数の対象者(学生)らが、より活発な形でのインタラクションを行える形でのプログラム内容への再検討を行った。くわえて、当該プログラム内容のコンテンツに関しても、これまでの検討を踏まえて、その修得主義的な側面を強調し得るプログラム内容へと再構築を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究計画においては、当初、講義開始時に学習する内容に関しての知識や理解の振り返りのための問題を提示し、個々に回答をさせてそれを小グループで議論させ、当該科目内容へと結びつける講義実施形式を想定していた。さらにその学習内容を実際の臨床現場に落とし込んだシナリオを作成し、その中で具体的に取るべき行動を選択させる環境を作り、学習者の選択結果を表示し、その結果に関して小グループで議論させる形式とし、通常の評価に加えて、科目単位でのルーブリックによる評価を併せて実施することを想定していた。しかしながら、COVID-19の流行が継続する中で、講義自体が原則遠隔での実施とされたために、計画上想定していた講義形態等を大幅に再検討せざるを得ない状況になったが、こうした状況も収束し、現在は通常の講義形態をとり得る状況にある。 そこで、当初の想定していたプログラム(講義形式とその内容)をそのまま踏襲することも可能であったが、卒前教育の修得内容が、実際の臨床現場で活用しうるものであるかを評価するためという点をより重要な論点として見出し得るために、そのためのルーブリックはもとより、当該プログラムの基本形は踏襲しながらも、新たな要素を付け加えることとしたため。
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今後の研究の推進方策 |
当初の想定していたプログラム(講義形式とその内容)は、講義開始時に学習する内容に関しての知識や理解の振り返りのための問題を提示し、個々に回答をさせてそれを小グループで議論させ、当該科目内容へと結びつける講義実施し、さらにその学習内容を実際の臨床現場に落とし込んだシナリオを作成し、その中で具体的に取るべき行動を選択させる環境を作り、学習者の選択結果を表示し、その結果に関して小グループで議論させる形式とし、通常の評価に加えて、科目単位でのルーブリックによる評価を併せて実施するものであるが、卒前教育の修得内容が、実際の臨床現場で活用しうるものであるかを評価するためという点をより重要な論点として見出し得るために、そのためのルーブリックはもとより、当該プログラムの基本形は踏襲しながらも、新たな要素を付け加えることとしたため。 具体的には、事前に学修した内容に関して、実際の臨床現場におけるシナリオベースの課題において、より現実的かつ臨場感のあるものとすることにより、獲得した知識およびスキル等の臨床現場での活用可能性をより重視したものとした。くわえてその授業形態に関しても、これまでの検討を踏まえ、試行的な作業を踏まえて、本格的なデータ構築のための具体的準備と工程等の最終確認を行い、データ構築を行うこととする。
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