研究課題/領域番号 |
21K02647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 独立行政法人大学入試センター |
研究代表者 |
伊藤 圭 独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 准教授 (60332144)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 大学入試 / 構成概念 / 妥当性 / 多変量解析 |
研究開始時の研究の概要 |
大学入学共通テストの導入や大学での学びに必要な基礎学力を評価する試験の検討は,思考力,判断力,表現力等の評価を重視するものであり,各試験が測定している能力の構成概念を検証することが重要となる.本研究では実際の解答データを因子分析等によって分析し,得られた潜在特性を通して各種試験が測定している能力,各種試験間の関係,大学入試における各試験の位置づけを明らかにする.また,個別大学での利用が見られる業者テストとの関係や,共通テストの段階表示の解釈,問題項目の品質管理のための能力属性情報の利用,属性情報を用いた問題項目の自動選択と問題冊子の自動生成等の実際の試験事業における諸課題について検討する.
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研究実績の概要 |
近年の大学入学者選抜において思考力,判断力,表現力の評価が重視されるようになり,令和3年度から「大学入学共通テスト」が導入されるとともに,新たに再編された「学校推薦型選抜」および「総合型選抜」においても,それぞれの区分の特性に応じて受験者の学力を適切に評価するために,教科科目の学科試験とは異なる観点から大学での学びに必要な基礎的な学力や能力を評価する客観的な試験の活用が考慮されるようになった。このような状況に鑑み,本研究ではあらためて教科科目型試験や能力評価型試験等の各種の客観式試験が測定している能力の構成概念を検証することとした。 本年度は5年計画の第2年度として,昨年度に引き続き試験問題の開発と評価に関する先行研究,統計的分析手法,試験の妥当性に関する文献調査を行うとともに,昨年未了となっていた過去の調査データにおける調査対象者の属性や調査項目等のデータ仕様の整理および分析用のデータファイルの作成を行った。また,新たに令和5年度大学入学共通テストの主要教科科目について,大学生を対象としたモニター調査の解答データを用いた教科科目間の相関分析,および過去約10年分の共通試験(大学入試センター試験および大学共通テスト)の問題形式の洗い出しを行った。さらに次年度以降で行う予定の非教科科目型の能力試験の分析に向け,大学入試センター研究開発部で行われた言語運用力試験の問題内容と受検者の思考の関係性の入試区分別の分析に関する先行研究について分析方法の再検討を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
教科科目試験の分析について,大学入学共通テストの教科科目間の相関分析を行ったが,因子分析等による試験得点に影響する潜在的な因子の抽出や問題内容との関連分析は未着手となった。
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今後の研究の推進方策 |
全体的な研究計画は変更せず,年度の前半に前年度着手できなかった教科科目型試験の因子分析や問題内容との関連の分析をおこない,後半に非教科科目型試験の分析に着手する。
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