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イギリスの学生はなぜ評価の一翼を担えるのか―内部質保証の核となる学生意見書

研究課題

研究課題/領域番号 21K02650
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09050:高等教育学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

田中 正弘  筑波大学, 教育推進部, 准教授 (30423362)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード高等教育 / 内部質保証 / 学生参画 / イギリス / 国際比較研究
研究開始時の研究の概要

本研究は,イギリスの「学生意見書」(Student Written Submissions: SWSs)に関する取り組みを我が国は借用すべきか,そして借用するのであれば,どのように借用すべきかを論じるために,①SWSs作成の基本理念,②SWSsの内容,③SWSsを作成する組織体制,④SWSを作成する学生の訓練方法,⑤SWSsで参照する(特に大学から提供された)情報の内容とその管理体制,⑥SWSsの大学側の活用方法,⑦SWSsの改善案への対応状況およびその監査体制などを分析する。

研究成果の概要

本研究の目的は、イギリスの学生組合はどのように学生代表を内部質保証に参画させているのかを明らかにすることにある。具体的に、学生代表はどのように選出され、いかなる方法で訓練され、そして、肩書きに応じてどのような役割を担っているのかを、5つの事例で分析した。この分析結果に基づき、本稿は右記の論点を提示した:イギリスの大学において、内部質保証に参画する学生代表が学生全体の声を教育改善に活かせているのは、学生組合が、① 学生代表の選出・研修を管理し、② 学生代表の役割を階層的に規定し、③ 学生代表の活動で得られた情報を学生組合で一元化し、その情報を学生全体に還元できているためである。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果の学術的意義は、イギリスの学生組合はなぜ評価の一翼を担えるのか、という学術的な問いに、事例調査を踏まえて答えることができたことである。そして、その成果を踏まえて、日本への示唆を導けたことにも意義があると思われる。
本研究成果の社会的意義は、学生参画に関するFD研修会を自大学だけでなく、他大学においても実施することで、その研究成果を社会に広く還元できたことである。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2023 2022 2021 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (4件) 図書 (1件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [国際共同研究] National Chi Nan University(その他の国・地域)

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 内部質保証に参画する学生代表-イギリスの大学の学生組合は、どのように学生代表を参画させているのか-2023

    • 著者名/発表者名
      田中正弘
    • 雑誌名

      名古屋高等教育研究

      巻: 23 ページ: 245-260

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書 2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 高等教育分野の大学院の現状・課題・可能性―高等教育の専門家をどのように養成していくのか―2023

    • 著者名/発表者名
      田中正弘・佐藤万知・両角亜希子
    • 雑誌名

      高等教育研究

      巻: 26 ページ: 33-52

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Attitudes and Intentions of Japanese Students and Teachers in Internal Quality Assurance in a Confucian-Heritage Culture2022

    • 著者名/発表者名
      Tanaka, Masahiro
    • 雑誌名

      The Journal of Educational Innovation, Partnership & Change

      巻: Vol. 8, No. 2.

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] プログラムレビューへの学生参画―筑波大学の事例から―2022

    • 著者名/発表者名
      田中正弘
    • 雑誌名

      IDE現代の高等教育

      巻: No.643 ページ: 42-47

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 学生が作成する評価報告書は質保証にどのような影響を与えているか―スウェーデンとイギリスの『学生意見書』を参考に―2022

    • 著者名/発表者名
      田中正弘・武寛子
    • 雑誌名

      教育学系論集

      巻: 第46巻第2号 ページ: 1-16

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 内部質保証に参画する学生代表-イギリスの大学の学生組合は、どのように学生代表を参画させているのか-2023

    • 著者名/発表者名
      田中正弘
    • 学会等名
      日本高等教育学会第26回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 筑波大学におけるプログラムレビュー 内部質保証への学生参画の試み2022

    • 著者名/発表者名
      田中正弘
    • 学会等名
      日本高等教育学会第25回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 学生が作成する評価報告書は内部質保証にどのような影響を与えているか スウェーデンとイギリスの「学生意見書」を参考に2021

    • 著者名/発表者名
      田中正弘・武寛子
    • 学会等名
      日本比較教育学会第57回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 国際基準に沿った医学教育分野別評価 アメリカの制度変更が日本の医学部にもたらした影響2021

    • 著者名/発表者名
      田中正弘
    • 学会等名
      日本高等教育学会第24回大会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [図書] 橋本鉱市・阿曽沼明裕(編著)『よくわかる高等教育論』,112-115頁。2021

    • 著者名/発表者名
      田中正弘
    • 総ページ数
      202
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [備考] 田中正弘(筑波大学)研究室

    • URL

      https://www.u.tsukuba.ac.jp/~tanaka.masahiro.ft/mtra.html

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書 2022 実施状況報告書 2021 実施状況報告書
  • [学会・シンポジウム開催] 2023 Seminar on Educational Research Exchange of National Chi Nan University and University of Tsukuba2023

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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