研究課題/領域番号 |
21K02653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
大石 哲也 九州工業大学, 学習教育センター, 教授 (30552236)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ミクロ調査 / シンポジウム開催 / インタビュー調査結果分析 / Webアンケート追加分析 / Webアンケート / マクロ調査 / オンラインイベント / アンケート結果分析 / Institutional Research / カリキュラム策定 / 高等教育 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、IR(Institutional Research)は教学分野だけでなく研究や経営などにおいても大学等の高等教育機関に蓄積されているあらゆるデータの分析を通じて各々の機関において意思決定に寄与しようとする動きが活発になっている。しかし、IRの活動が活発であると言われている一部の大学においてさえもIRのあり方について最適解を得られているとは言えない。そこで本研究では日本におけるIR人材育成の観点からIRのあり方について調査し、本質的なIR人材育成カリキュラムを策定する。
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研究実績の概要 |
本研究はIR人材育成の観点からIRのあり方について調査し,日本における本質的なIR人材育成カリキュラムを策定することを目的としており,2021年度に実施した日本全国の大学のIR従事者宛にアンケートでマクロな観点でを依頼しIR人材育成カリキュラムのニーズを把握した上で,2022年度にはそのアンケートの回答者の中からミクロな観点で個別調査に協力できる10人を選定して訪問及びオンラインでのインタビュー調査を実施した。 2022年4月から5月に個別調査の実施方法及び対象者の選定を行い,6月から7月にインタビュー調査を実施した。インタビュー調査では4人の対象者の大学を訪問し,6人の対象者はZoomを用いたインタビューを実施した。 7月2日から7月7日に石川県金沢市で開催されたDSIR2022では2021年度に実施したアンケートの結果を「過去にIRに関する講習会を受講したことがあるかどうか」の観点で回答を分類し,統計的に有意に差があるトピックについて議論した。 7月26日には「本質的IR人材育成カリキュラム策定に向けたシンポジウム」というタイトルでシンポジウムを開催し,IRの講習会として東京工業大学が主催しているInstitutional Research論を過去に受講した方々を招いて討論し,IR業務の引き継ぎの難しさが議論され,本質的IR人材育成の観点からも良い知見が得られた。 8月20日と8月21日にオンラインで開始された日本教育情報学会第38回年会においては個別調査の設計について発表し,11月11日から11月13日に東京都千代田区で開催されたMJIR2022において個別調査の結果を発表し,IRに関する講習会がトピックだけでなく,その対象者に応じた内容が求められていることもわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2021年度に実施したWebアンケートをもとにインタビュー調査を実施でき,シンポジウムを開催したり,Webアンケートの追加分析もできたため,おおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度までにIRに関する講習会のニーズや問題点が明らかになった。特に講習会に参加する人の能力に応じた段階的な講習会のニーズがあることがわかった。 2023年度は段階的な講習会を開催してその調査結果をまとめるために,講習会を設計し,実際に講習会を実施した上で,講習会に参加した人に対してのアンケートを実施する。 講習会の実施方法やアンケートの結果についてはMJIR2023等で発表する。
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