研究課題/領域番号 |
21K02654
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
高澤 陽二郎 新潟大学, 人文社会科学系, 助教 (10794315)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 大学生の学び・成長 / 大学生活と仕事との繋がり / ラーニング・ブリッジング / 学生エンゲージメント / 正課外活動 / 大学-社会へのトランジション / キャリア形成 / 大学生の学びと成長 / 正課外 / トランジション / 大学教育と社会との接続 / キャリア教育 / 学生インタビュー調査 / 正課・正課外 / 大学生の成長理論 / 社会へのトランジション / 若手社会人アンケート調査 / 正課・準正課・正課外 / 大学生成長理論 / 大学教育の社会的レリバンス |
研究開始時の研究の概要 |
研究実施者はこれまで、企業での長期間のインターンシップを大学1・2年次に経験した学生の追跡調査等を行い、インターンシップという学生にとっては非日常の経験が、その後、時間をおいた日常の大学生活(学び)での行動・習慣へどう反映されていくのか、その実態を検証してきた。そうした研究成果を基に、本研究では、インターンシップ以外にも、現在の大学生がキャンパス内外・授業内外で経験する多様な活動に焦点を当てる。大学時代の複数の経験を学生がいかに統合して自分なりに意味づけ、自身の行動や思考を変化させるのか、かつ、それが卒業後の職業人生活にどう反映されるのか、インタビューとアンケート調査からその実態を分析する。
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研究成果の概要 |
留学・インターンシップ・地域貢献活動・オンライン上の交流など、通常の授業に加えて大学の正課内外・キャンパス内外の多様な場を行き来する現代の大学生自身が、それらをどう相互に関連づけて自らの学びへと繋げているのか、本研究ではその実態と学生の意味づけの過程を明らかにした。 さらに今後一層求められる社会人の学び直しや自律的なキャリア形成には、そうした学びの機会を自ら見定めて関わっていく思考・行動特性が不可欠であり、その獲得の程度を評価する尺度を新たに作成した。 実際の若手社会人を対象としたアンケート調査では、大学時代のそうした特性の確立が、仕事での望ましい行動をもたらしていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の意義は、豊富な大学生インタビュー調査の結果から多様化する我が国の大学生の学びと成長の実態を捉え、大学(教職員)がどのような思考・行動の発達を学生に対して促すことが将来社会での活躍という成果に繋がるのか、その一端を明らかにしたことにある。得られた知見は、既存の大学生の成長理論や概念とも関連を持ちながら、学生の成長に影響を及ぼす具体的な思考・行動特性を示しており、今後の大学での学生支援・学修支援施策にも示唆を与えるものである。 また定量的調査のために、そうした思考・行動特性を評価する新たな尺度を作成したことも、大学-社会の接続を探る今後のトランジション研究の進展へ寄与するものとなろう。
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