研究課題/領域番号 |
21K02658
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
吉田 健三 神戸大学, 高大接続卓越グローバル人材育成センター, リサーチフェロー (20790728)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 総合型選抜 / テストの妥当性・信頼性 / 基礎学力の担保 / 早期受験 / 総合問題 / 学力の個人差の識別 / 総合選抜 / 英語力 |
研究開始時の研究の概要 |
本学において,主に英語力の測定をねらいとした総合問題に関するモニター調査を実施し,2つの仮説を検証する。(仮説1.)受験者の英語の基礎学力を担保している;(仮説2.)現役受験者の学習状況の配慮が求められる早期の大学入学者選抜として適切であると被験者は評価する。 1年目,2年目はサンプル問題を被験者(大学生)に解答させ,そのデータを統計分析し,仮説1.を検証する。試験直後,問題に関するアンケート調査を実施し,回答の定量分析,因子分析により仮説2.を検証する。3年目は2回のモニター調査を総括し,サンプル問題を作題する。研究結果は学内・学外で発表し,本学や他大学の入学者選抜改革に資する知見を提供する。
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研究成果の概要 |
本研究は,令和3年度「志」特別選抜(神戸大学の総合型選抜)・第1次選抜における英語力評価を主とする総合試験の評価を,統計的手法によって客観的に実証することを主な目的とした。同試験の英文・日本文の著作物使用許諾が未完了のため,類似したサンプル問題を代用し,テストの妥当性,信頼性,基礎学力の担保の有無を検証した。 2021,2022年度の複数年のデータの多面的な分析を通して,テストの構成概念妥当性,信頼性,意図した学力の差異を弁別する識別力,それぞれの総合的な高さが示唆された。研究協力者を対象としたアンケート調査からは,基礎学力の担保や早期実施に対する配慮に関して肯定的な回答が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
21世紀の社会においては,グローバル化に対応するため,知識・技能中心から学力の3要素を育成する教育への移行が求められ,特別入試の導入が拡大された。神戸大学は2018年度に「志」特別入試(2020年度より「志」特別選抜)を導入したが,大学入学共通テストを課さない選抜試験に対する懸念が学内の一部にみられた。本研究はその懸念を払拭し,学内の入試改革の進展に貢献する。また,過去の入学者選抜試験の分析を基に新たな問題を作成する他大学における出題検討にも資する。
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