研究課題/領域番号 |
21K02665
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022) 大阪府立大学 (2021) |
研究代表者 |
深野 政之 大阪公立大学, 国際基幹教育機構, 准教授 (40552758)
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研究分担者 |
光本 滋 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (10333585)
飯野 勝則 佛教大学, 公私立大学の部局等, 非常勤講師 (10449522)
林 透 金沢大学, 教学マネジメントセンター, 教授 (20582951)
菊池 芳明 横浜市立大学, 教育推進課, 学務准教授 (60347193)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大学職員 / 役割モデル / 大学教育改革 / メンバーシップ型 / 内発的改革 / メンバーシップ型雇用 / 教職協働 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,韓国・台湾との国際共同研究により,日本,韓国,台湾での実践の中から形成されてきた大学職員の役割モデルについて明らかにするとともに,特に近年の3ヶ国における大学ガバナンス改革を受け変化している現状とその課題について比較検証することにより,日本の大学職員に対する新たな役割モデルを提示することである. 各国の具体的な職務のあり方,教員および大学経営者との関係,職員集団内部での幹部職員と一般職員,常勤職員と非常勤職員等の関係とその変容の比較・検討に基づき,各国のモデル抽出を行う. 新たな大学職員像の模索が続く現状において,現実的かつ内発性に基づく新たな職員の役割モデルを探る本研究の意義は大きい.
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研究実績の概要 |
2022年度には新型コロナウィルスの影響により,予定していた海外訪問調査が全面的にできなくなった.このため今年度も,日本における大学職員の現状の役割モデルについて重点的に検討した. 日本の大学教員と職員の協働および職員間の協働では,明示的な役割分担・職務分担だけでなく,グレーゾーンの部分がどう担われているのかなど多くの部分が暗黙知により支えられている.したがって暗黙知の重要性を認識した上で,組織内の経験を継承・発展していく仕組みを構築することが重要かつ現実に求められている. また日本においてジョブ型採用の動きが企業だけでなく大学でも検討が開始されているところがあり、台湾や韓国の大学職員のあり様が参考になり得ると言える。大学における教職協働と言うキーワードにおいて、職員の雇用のあり方と能力向上、職員の位置付け(日本の場合、職員が部長クラスや理事になるケースも少なくない)の違いによる大学ガバナンスの有り様などを国際比較している. 2023年3月には大学評価学会全国大会において,同志社大学・太田肇教授を招いて「教職員の意欲と能力を引き出すマネジメントの枠組み」と題して、共同体と職員、職員と教員の関係、大学という組織への教員と職員の統合などについてお話しいただいた.これに対して,これまでの研究で抽出してきた日本の大学事務職員の特徴としての「強い共同体性」のもたらす課題と対応等について,一般企業社員や公務員との比較,共通点と総移転等の議論を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
2018年度には2度にわたる台湾での訪問調査,2019年度には韓国と台湾で訪問調査を行い,韓国においては大学行政管理学会との共同企画により国際研究集会を開催した.また学会誌への調査報告採録(2回),日本高等教育学会大会自由研究発表(1回)に加え,研究会報告(4回)など,当初の研究計画を超える調査活動と研究成果発信を行ってきた. 2020-2022年度は新型コロナウィルスの影響により,予定していた海外訪問調査が全面的にできなかったが,日本の大学職員の現状分析を重点的に行ったことに加え,韓国・台湾の法令・制度に係る情報収集を進め,日本及び欧米諸国との比較検討を進めることができた.また学会誌への調査報告採録(2回),大学教育学会大会自由研究報告(要旨集録掲載)に加え,研究会報告(3回),大学評価学会ポスター発表(3回)を行った. 2021年と2022年に大学評価学会全国大会(オンライン開催)において本研究課題の中間的総括を行った際に,(1)研究計画の着実な推進,(2)学会・研究会との共同調査等の連携に加え,(3)本研究独自のWEBページ作成による進捗報告と広報に対して,高い評価を得ることができた.
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今後の研究の推進方策 |
2023年度には,コロナ禍による渡航制限の解除を前提として,韓国の現地訪問調査を優先課題とする.それに加えてアメリカの大学職員について,これまで日本で紹介されてきた専門職としての幹部職員ではない一般職員の実態調査を行う. 第2次科研計画の最終年度にあたり,各国の特徴を抽出し,構造的な差異と共通の課題を見出すこととする.その上で,今後の高等教育機関に求められる社会的責任の下での,日本の大学職員の内発性に基づく新たな役割モデルを提示することとする. 本研究において提示する新たな役割モデルについて,研究成果を学会・研究会で自由研究発表を行うとともに,本研究独自のWEBページにおいて広報を行う.さらに多様な専門分野の研究者による外部評価を得ることとする.
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