研究課題/領域番号 |
21K02684
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
中塚 志麻 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (10595490)
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研究分担者 |
高田 哲 神戸大学, 保健学研究科, 名誉教授 (10216658)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | レジリエンス / covid-19 / スティグマ / COVID-19 |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19流行による差別や偏見は、今後も感染拡大と共により深刻な問題となり、COVID-19のスティグマを軽減することが喫緊の課題である。近年、スティグマ軽減の関連要素としてレジリエンスが注目されている。申請者は、感染者家族や緊密に接触する者を対象として発生する連合的スティグマにおいてレジリエンスと負の相関があるのではないかと考えた。そこで、本研究では、教育・福祉施設職員を対象に、①連合的スティグマとレジリエンスの関連を検討する。②連合的スティグマ軽減に焦点をあてたレジリエンスプログラムを開発する。③開発したプログラムの効果を検討する。の3点を目的とした研究を実施する。
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研究実績の概要 |
本研究は、COVID-19感染者と緊密な関係である医療従事者や福祉関係者の中で発生する連合的スティグマとレジリエンスに焦点をあて、教育・福祉施設の職員を対象としたスティグマ軽減プログラムを開発し、その効果を検討することを目的としている。 本年度においてはインタビュー調査における分析方法をSCATからライフストーリー分析に変更し、分析を実施した。対象者の語りから、マスコミュニケーションやSNSの課題とスティグマ発生の経緯、罹患後の新たな人間関係の構築等のキーワードを抽出することができた。その心理過程においては、さらに考察を進める予定であるプログラム開発においては、予備調査として、障害児の保護者会、放課後等デイサービス、認定こども園職員、特別支援学校保護者等を対象に単発的にレジリエンスワーク、マインドフルネスワーク・呼吸法等を取り入れたワークを実施した。対象者のアンケートからプログラム内容を精査し、ワークの内容を第一回:レジリエンスとは 福祉施設職員のレジリエンスの向上のワーク 第二回:マインドフルネスイーティングと呼吸法 第三回:無意識の偏見に関するワークの3セットと決定した。2024年度に認定こども園3施設、保育園2施設にてプログラムを実施する予定である。また、本年度においてもプログラムの内容を記載したワークブックとしての2024年度版レジリエンスダイアリーを200部作成し、研究対象者を有する関係機関に配布した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
①親の介護の発生により一部研究が滞った。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、5月~7月に本調査であるプログラムを実施予定としている。8月~10月を分析期間とし、10月~11月学会発表および11月より論文執筆予定としている。また、並行して質的データの分析を行い本年度中に研究発表を行い、研究の成果を広く発信する予定である。
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