研究課題/領域番号 |
21K02689
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
佐藤 紀代子 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (20734370)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 人工内耳 / 高度難聴 / QOL / 高度聴覚障害 / 支援 |
研究開始時の研究の概要 |
成人聴覚障害者の人工内耳適応基準が改正され、70~90dB未満、かつ最高語音明瞭度50%以下の高度聴覚障害者にも人工内耳の可能性が拡がっている。しかし、本邦では高度聴覚障害者の聴取能、障害認識、コミュニケーション状況など包括的にとらえたQOL評価は少なく、当事者に対して人工内耳の可能性を啓発するための材料が乏しい。 そこで、人工内耳装用者、人工内耳非装用者の高度聴覚障害者における①聴取能、障害認識、コミュニケーション方略の活用の実態を明らかにし、②就労や日常生活に与える影響を明確にし、人工内耳の可能性を検証する。これらの研究を完遂することは、小児人工内耳適応を検討するうえでも重要な資料となる。
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研究実績の概要 |
成人聴覚障害者の人工内耳適応基準が改正され,70~90dB未満,かつ最高語音明瞭度50%以下の高度聴覚障害者も人工内耳の適応となり,該当する対象者が増加している現状である。本邦では,高度聴覚障害者の聴取能,障害認識,コミュニケーション状況など包括的にとらえたQOL評価が少なく,人工内耳を検討しようとする当事者に人工内耳の効果,可能性を啓発するための材料が乏しい。 本研究では,人工内耳装用者,人工内耳非装用者における聴取能,障害認識,コミュニケーション方略の活用の実態を明らかにし,就労や日常生活に与える効果を明確にしていくことで人工内耳の可能性を検証することである。また,QOL改善への支援方法を構築することを目的としている。 今年度は,昨年度に引き続き,70~90dB未満の高度聴覚障害者の語音明瞭度のデータを蓄積する予定であったが,コロナの状況もあまりよくなく,データ収集が遅れている。しかし,コミュニケーション方略を習得していくための訓練・指導の方法を検討し,数人の対象者に開始したため,コミュニケーション方略の活用状況の実態の検証が開始することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の状況であり,研究協力を依頼している病院での実験が計画どおり,進まなかったことが大きい。このため,対象者に直接,依頼ができず,調査の回答率が低かった。
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今後の研究の推進方策 |
コミュニケーション方略を習得させるための指導・訓練の方法を検討したため,この指導方法を用い,対象者に実施し,コミュニケーション方略を習得状況を合わせて検討する予定である。 また,引き続き70~90dBの高度聴覚障害者を対象に,語音聴取のデータも収集することを検討している。
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