研究課題/領域番号 |
21K02690
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 獨協大学 |
研究代表者 |
福田 亜矢子 獨協大学, 国際教養学部, 非常勤講師 (60752920)
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研究分担者 |
安村 明 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (60723468)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 発達障害 / 読み書き障害 / 読み書き支援 / 脳機能計測 / 機能的近赤外分光法 |
研究開始時の研究の概要 |
読み書き障害児は学習面で非常な困難さを呈する。つまずきは見過ごされやすく二次障害を併発することもあるため、支援法の確立が喫緊の課題である。また、注意欠陥・多動性障害(ADHD)児や自閉症スペクトラム障害(ASD)児も読み書きに困難を示すことが指摘されている。しかし障害特性に適合した支援法は十分に確立されていない。さらに、障害の原因として脳機能の特異性が示唆されているが、支援による脳機能の変化は未解明の点が多い。 本研究では、発達障害の特異性に合った読み書き支援を実施し、その効果を行動及び脳機能計測にて検証する。支援による脳機能変化を解明し、中核症状に適合した最適な支援システムの開発をおこなう。
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研究実績の概要 |
注意欠陥・多動性障害児や自閉症スペクトラム障害児も障害特性から、読み書きに困難を示すことが指摘されている。研究代表者が支援を行っていると多くの児童は改善するが、一定の割合で改善がみられない児童がいる。それらは、発達障害の特性に適合した、最適な支援がなされていないことが原因である可能性が高い。しかし特性に合った最適な読み書きの支援方法は未だ確立されていない。また、支援によって発達障害の神経基盤の変化の報告も十分になされていない。 そこで本研究では、支援前後及び予後の読み書きに関連する検査(以下行動指標とする)と脳機能検査を実施し、支援による行動指標及び脳機能の変化の解明をする。さらに得られた知見をもとに発達障害に最適な読み書きの支援システムを構築していく。脳機能計測には、多動な発達障害児にも比較的適応が可能な機能的近赤外分光法(fNIRS)を用いて、前頭前野の機能的変化を検討する。 2022年度は発達障害児の検査、支援を開始した。Pre検査を順次行い要支援児に関しては月2回、合計8回の支援を行いPost検査を実施した。Post検査実施後支援継続をした方が良い被験児に関しては倫理上の配慮もあり月2回、合計4回(約2か月間)の支援を継続した。4回の支援終了後Follow検査を行った。その他支援が必要ないと判断した被験児に関しては2か月間の待機期間を設け、最後のFollow検査を行った。 36人中19人の被験児が要支援となり16人は2022年度内にFollow検査まで終了し、2023年4月、5月に残りの3人のFollow検査を行う予定である。 2023年度は解析作業を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
発達障害児の支援児群の被験児数は、2021年度末の時点でPre21例中支援に繋がった被験児は14例であり、2022年度支援まで繋がった被験児が5例で合計19例であった。当初想定していた人数よりもPre検査から支援につながった人数が少なかった。研究協力団体の近隣小学校の通級指導教室で読み書き支援をするようになった影響が出ている可能性が高い。 しかし、コロナの影響やNIRSの故障などのアクシデントがあったにも関わらず、2022年度末の時点で大部分の被験児のFollw検査まで終えることができたため、概ね順調であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
研究の核が支援前後の比較であるため、リクルートからPre、Post、Followまでの一連の流れが終了するまでにはどうしても時間がかかる。 そこで、2023年度は被験児数を増やすことをせずに解析を中心に行っていく予定である。 また、出てきた知見について学会発表などをしていく予定である。
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