研究課題/領域番号 |
21K02700
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
渡邊 洋子 東京医科歯科大学, 学生支援・保健管理機構, 助教 (80811108)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 医療専門職 / 医療実習不安 / 発達障害特性 / 支援ニーズ / 質問紙開発 / 医療実習 / 発達障害 / 質問紙 / 合理的配慮 |
研究開始時の研究の概要 |
ASDとADHDの傾向のある学生が、医療実習において直面する困り感と支援ニーズを把握するための質問紙を開発し、その特徴及び信頼性、妥当性を検討するものとする。既存の自己評価質問紙の項目に加え、発達障害者の手記、事例報告論文、また実習に参加した学生や実習担当の医師や教員らからのインタビューにより項目化し、困り感を4段階評定で問う質問紙を作成する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、発達障害の特性傾向のある学生を含むすべての学生が、医療実習において直面する困り感と支援ニーズを把握するための質問紙を開発することである。 医療実習は患者とのコミュニケーションや他職種との協働というこれまでに経験のない場となり、学生は困難を抱えやすい。本研究では、発達障害特性を持つ学生が、実習場面で抱えやすい困難場面や困り感を設定し自己理解につなげつつも、グレーゾーンやこれまで自分では何とか対応できていた学生も含む、全ての学生にも役立つユニバーサルデザイン型の質問紙を作成することで、潜在的ニーズも把握できるものとする。 2021年度はCovid-19の影響により、実習参観やインタビューの実施が難しくなったことを加味し、2022年度は、医療実習内容の調査の実施や、これまでに起こった実習での問題等を調べて抽出したり、発達障害関連困り感尺度(高橋,2012)や発達障害に関わる手記、事例報告論文等を参考に、障害特性から起こりうる実習での困り感を抜き出し、項目を収集した。加えて、学内でピアサポーター9名と新入生289名を対象に実習不安に対する自由記述式の2度の調査を実施し、その中での回答を項目として整理した。それらの項目をKJ法を参考に項目の分類・作成を行った。 2023年度は、それらの項目が答えやすいかの調査を学生を対象に実施。その上で必要な内容が網羅されているかどうか実習担当の教員からの意見をもらい、4種類の質問紙の項目案を完成させた。完成した項目案は学内の学生を対象に4件法で質問紙調査を行い、因子分析を実施した。 最終年度である2024年度は質問紙の項目案について信頼性・妥当性を検証し、4種類の質問紙を完成させる。学会で発表し、論文投稿予定。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナウィルス感染症の影響により、実習の参観やインタビューの実施が困難となり、2021年度、2022年度の前半は当初予定していた研究計画を修正する必要があったが、感染拡大が落ち着いた2022年度後半からはZoomの活用やアンケートフォームを利用した調査により比較的順調に進めることができた。2023年度の新型コロナウィルスの5類感染症移行後は特に、アンケート調査が対面の場面でも実施可能となり、意見交換も実施しやすくなるなど、より順調に進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
採択の最終年度である本年度は、実施した本調査を分析し、信頼性妥当性の検証を進める。4種類の質問紙を完成させ、学会で発表し、論文を投稿する。
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