研究課題/領域番号 |
21K02704
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
坪見 利香 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (40452180)
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研究分担者 |
大塚 敏子 椙山女学園大学, 看護学部, 教授 (80515768)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 医療的ケア児 / 看護師 / 医療的ケア / 特別支援教育 / 多職種 / コンピテンシー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、医療的ケア児を支える教員及び看護師の多職種連携コンピテンシーモデルを明らかにすることを目的としている。この目的を達成するために、①特別支援学校に配置されている看護師の多職種連携における教員との相互理解の現状と課題、②特別支援学校の教員の多職種連携における看護師との相互理解の現状と課題、③特別支援学校における看護師および教員に必要な多職種連携コンピテンシーに必要な要素を明らかする。
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研究実績の概要 |
本研究は、学童期の医療的ケア児を支える教員および看護師の多職種コンピテンシーモデルを明らかにするものである。本年度は、その2年目にあたる。昨年度同様、学校での観察研究は困難であったため、特別支援学校と連携関係にある放課後等デイサービスに勤務する看護師の連携を含む役割意識について、整理し論文作成を行った。その内容は、以下のとおりである。放課後等デイサービスに勤務する看護師は、小児科の経験はなかったが、看護師個人の生活経験を通じた障害理解の視点をもちつつ、医療機関での看護師経験と医学的な知識に基づいた知見を他職種に伝えることで、役割を発揮できていることが明らかになった。一方で、子どもとかかわるときは、療育の場に溶け込みつつ、看護師であることを強調しない態度で子どもをチームで支援するという意識をもっていた。これらのことから、特別支援学校で勤務する看護師と比較して、他職種への役割期待や、自職種の役割において相違があることが示された。 また、今回の研究課題の基盤となった調査研究の結果と、近年の医療的ケア児に対する支援に関する文献検討を再度行った。これらより、教員および看護師のコンピテンシーを構成する要素について再度検討した。今後は、外部機関である放課後Ⅾ頭デイサービスの看護師と特別支援学校に勤務する看護師との役割意識の相違を踏まえ、看護師および教員の多職種コンピテンシーを抽出するための調査を計画する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度以降のコロナ禍によって、調査対象である特別支援学校における観察研究受け入れを実施できなかったことに加え、調査研究についても同様に受け入れが困難であることが予想されたため遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
研究者間で打ち合わせを密に行い、これまでの調査結果を踏まえ、看護師および教員のそれぞれの職種背景が異なる専門職が医療的ケア児の支援について重視している点や、連携協働で目指す目標が何なのかを明らかにすること目指す。
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