研究課題/領域番号 |
21K02706
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 京都市立芸術大学 (2022-2023) 奈良教育大学 (2021) |
研究代表者 |
堀田 千絵 京都市立芸術大学, 美術学部/美術研究科, 准教授 (00548117)
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研究分担者 |
加藤 久恵 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (00314518)
十一 元三 京都大学, 医学研究科, 教授 (50303764)
吉岡 尚孝 関西福祉科学大学, 教育学部, 講師 (60885309)
八田 武志 関西福祉科学大学, 健康福祉学部, 教授 (80030469)
津田 恭充 関西福祉科学大学, 心理科学部, 准教授 (80635665)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | メタ記憶 / 検索 / 幼児 / メタ認知育成 / 検索学習 / 社会生活機能 / 認知発達 / ヨークト法 / 幼児児童 / メタ認知 / 定型発達 / 発達症 / 適応的な学習支援ツール / 評価 / 検索学習法 / 社会生活適応 / 個人差 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、学習力を支える高次認知機能としてのメタ認知の早期育成が定型発達児のみならず発達症児の予後の生活適応に多大な影響を与えることに鑑み、発達症児のメタ認知活性化を育む適応的な学習支援ツールの開発とその評価にある。これまで申請者が導き出したメタ認知活性化を促すことに有効な「検索学習法」を発達症児の認知発達や社会生活適応の個人差に対応できる適応的な学習支援法として新たに開発し、発達症児(幼児期)が小学生(児童期)に成長する4年間にわたる個々の縦断的なデー タ収集に基づき、開発した学習支援法の適切性を吟味した評価を行うことにある。
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研究実績の概要 |
発達症児のメタ認知活性化につながる検索学習を活用し、当該幼児の小学校以降を見据えて横断的にその適切性を吟味するため、問い2点を総合し、以下の目的に沿った検討を行うことであった。第1に、発達症児及び定型発達児において、メタ認知に寄与する検索学習の3規定因を踏まえながら、障害特性と認知発達並びに社会生活機能の個人差を加味し、その学習の過程に注視したうえで、実験結果を解釈することであった。第2に、第1に基づいたメタ認知の機能維持及びその活性化の発達的変化過程についての横断的な観察実験により量的分析を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
幼児期からのメタ認知育成を可能にする学習支援法の1つとして3点の規定因を組み込んだ「検索学習」の有効性を明らかにし現場で活用できる学習支援システムの土台を見出すことはできたものの、コロナ禍における実験観察の中断により、一部の発達症に有効に機能しないことを完全に特定するには至っていない。
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今後の研究の推進方策 |
発達症幼児のメタ認知活性化につながる可能な学習課題と学習支援法としての検索学習を取り入れた保育者との連携による観察実験を個別に実施し、メタ認知評価基準を個々に作成する最終年度とする。その際に、本年度明らかにした反復検索の学習過程における幼児の発話や理由説明が要であることを鍵として、本年度は具体的に以下の点を明確にすることを目的とする。3年目までに開発した学習支援法を再吟味し最終確認も行う。この結果、検索学習法にかかわる学習課題の開発として、定型発達児並びに自閉スペクトラム症の子どもに有用な学習課題の開発を行い、それらを実際の支援場面で活用することで検証する。
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