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ICT機器を活用した言語・聴覚・視覚面からの多面的な音読支援法の構築と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 21K02711
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09060:特別支援教育関連
研究機関島根県立大学

研究代表者

内山 仁志  島根県立大学, 人間文化学部, 准教授 (60348604)

研究分担者 菊野 雄一郎  京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 准教授 (10754723)
赤尾 依子  関西学院大学, 文学部, 助手 (70756098)
関 あゆみ  北海道大学, 教育学研究院, 教授 (10304221)
宇野 智己  国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 脳機能系障害研究部, 特別研究員(PD) (40881785)
倉橋 徹  島根県立大学短期大学部, 文化情報学科, 准教授 (20975453)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワード読み書き困難 / ICT / 個別支援 / 発達性ディスレクシア / 合理的配慮 / 発達性読み書き障害 / 音読支援 / 書字支援 / ICT支援 / 音読困難 / 読み書き / 多層指導モデル / MIM / T式ひらがな音読支援 / RTIモデル / 学習障害
研究開始時の研究の概要

読みが困難な児童の学業不振への進展を予防するために、近年RTIモデルが実践され、
就学後早期からの支援が始まっているが、個別支援に関する指導効果の検証は十分とはいえない。本研究では言語的な音読支援法をベースにICT機器を用いて指導法を統制した上で、その有効性を検証する。また個々の認知特性を踏まえた上で、聴覚訓練や視覚訓練を実施して「個」の能力を伸ばすとともに、合理的配慮も行う。一方で研修会により支援者の指導力向上を図るシステムを構築する。本研究により、多くの個別指導事例を集積して検証することで、より多様な事例に対応できる音読支援法を確立でき、音読困難児や支援者にとって有益な成果が期待できる。

研究実績の概要

本研究は、対象となる音読困難児に言語的アプローチの音読支援法とともに、個々の認知特性に応じた聴覚や視覚的支援を行い、その効果を検証すること、そして、支援者となる人の輪を広げ、指導力を高めることを目的としている。本年度の成果として、以下の4点があげられる。1)2年生以上の読み書き困難児(短期支援児が22名、定期支援児が15名)に対し、個別に適宜、ICTを活用しながら視覚的、言語的アプローチによる支援を行った。今年度は読みだけでなく、対象児のニーズを聞き必要に応じて下記の困難さへのアプローチも行った。その結果、すべての児童で音読に対して2)1)の対象児に合理的配慮として、読みの代替手段に関しては音声ペンによるや読み上げ機能付きのDAISY教科書、UDブックの紹介を行った。書きの代替手段としては、タブレットによる記録方法(タブレットペンによる書字活動、キーボード入力による書字活動)、音声入力に関する方法を紹介した。3)音と文字とその文字に関連するイラストがセットになった音読評価・支援アプリを作成した。文字に関連したイラストのこどばの選定については親密度等も考慮する必要があり、今後の課題となった。4)視覚過敏性のある児童に対して分光透過率を調整した眼鏡を用いて読み書きの評価、支援を行った。その結果、その児童の読みやすさが改善した。5)支援者の理解促進と啓発のために読み書き支援の具体的な指導法に関する研修会とLD児を持つ親を対象とした講演会、そして5月~10月にわたって定期的な相談会を島根県内の複数個所で実施した。参加者の満足度は高いものであった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

視覚課題や聴覚課題を用いた実験がすすんでいないこと、開発した音読評価・支援ができるアプリケーションにまだ課題が残っているため、研究全体の進捗としては遅れている。

今後の研究の推進方策

今後の研究としては、新たな視覚課題や聴覚課題をもちいた評価と指導を進展すること、そして今後は研究課題として挙げている視覚、言語、聴覚だけでなく、触覚に関するアプローチについても検討をしてみることを予定している。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] 原著 定型発達児と読み書き困難児の運動覚性記憶の検討2022

    • 著者名/発表者名
      小田部 夏子、内山 仁志
    • 雑誌名

      言語聴覚研究

      巻: 19 号: 2 ページ: 124-132

    • DOI

      10.11477/mf.6001200374

    • ISSN
      1349-5828
    • 年月日
      2022-06-15
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 発達障がい-神経基盤から支援・治療まで、B.ヒトの研究「学習障害の神経基盤」2022

    • 著者名/発表者名
      内山仁志
    • 雑誌名

      Clinical Neuroscience

      巻: 40(3) ページ: 308-311

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 定型発達児と読み書き困難児の運動覚性記憶の検討2022

    • 著者名/発表者名
      小田部夏子, 内山仁志
    • 雑誌名

      言語聴覚研究

      巻: -

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 読みに対する音韻スキルプログラムと音楽プログラムの効果2022

    • 著者名/発表者名
      菊野雄一郎
    • 雑誌名

      人間と文化

      巻: 5 ページ: 21-31

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 聞く話す障害の中学生LDに対する統語指導2023

    • 著者名/発表者名
      小田部 夏子、松下 明広、塩原 亜紀、内山 仁志
    • 学会等名
      日本LD学会第32回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 平仮名を書けるが読めない知的障害児の読み書き指導2022

    • 著者名/発表者名
      小田部夏子, 内山仁志, 角田智哉, 下泉秀夫
    • 学会等名
      第127回日本小児精神神経学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 第1回しまね読み書き支援セミナー開催のお知らせ

    • URL

      https://matsuec.u-shimane.ac.jp/campus/blog_cms/2021/10/8.html

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [備考] 第2回しまね読み書き支援セミナー開催のお知らせ

    • URL

      https://matsuec.u-shimane.ac.jp/campus/blog_cms/2022/2/1.html

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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