研究課題/領域番号 |
21K02712
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 群馬パース大学 |
研究代表者 |
木村 朗 群馬パース大学, リハビリテーション学部, 教授 (20367585)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 失明者 / 電流印加 / 心因性発汗 / 通電信号情報 / 危険回避 / 生体インピーダンス / ドライブ現象 / 吸湿性材料 / 低周波通電信号 / 打点感覚 / 対人距離 / 通電間隔解像度 / 通電周波数 / 刺激電位 / 通電覚 / 信号化 |
研究開始時の研究の概要 |
失明者はコロナ禍で要求されたphysical distanceへの対処困難を訴えている。本研究では、対人距離を赤外線センサーと低周波の皮膚への通電による信号化によって認識させるシステム上の弱点を克服する方法として、生体への通電間隔による信号が、これまでなぜ、急に判別できなくなるのか不明であったことの原因として、ドライブ現象と名付けた「せかされるような心理的な負荷によって生じる皮膚電位の急変」によって、間隔の短い不連続な打点が連結して判読困難となる弱点を特定部位に吸汗性を持つ高分子生体電気伝導性素材を用いると、抑制効果を有すことから、対人距離をより実用性獲得に資する条件を明らかにする。
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研究成果の概要 |
失明者においてコロナ禍ではphysical distanceへの対処困難が生じていた。赤外線センサーと低周波を皮膚へ通電することを利用して信号を作り、それによって対人接近を認識させるシステムを開発した。実用性を阻む弱点として「せかされるような心理的な負荷によって生じる皮膚電位の急変」によって、間隔の短い不連続な打点が連結して判読困難となることが判明した。前腕部の通電部位と手掌において発汗に伴うインピーダンスの変化が原因であることを突き止め、電極の吸湿性素材を用いた電極により発汗の問題は解決した。しかし吸湿性素材を含む電極による通電信号は反応時間の潜時を引き起こすことが課題となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電気を通して合図を送る装置を失明された人に使ってもらうと、心理的・生理的緊張に伴って急に通電信号のモールス信号がわからなくなる場合があります。この原因はわかっていませんでした。そこで、汗が関係していると見積もって、汗を吸い取る電極を用いることでこの現象が変化することを確かめました。ただ、この電極には反応時間が遅延するという弱点があることが判明しました。この弱点を克服すれば視覚や、聴覚に障害のある子どもから成人、高齢者に至る人々の安全な行動を助けることができます。このような通電信号を感じ取り判断するという知覚と認識の性能を高める装置の改良によって実用性が飛躍的に増えるものとなるでしょう。
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