研究課題/領域番号 |
21K02714
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 国士舘大学 |
研究代表者 |
本間 貴子 国士舘大学, 文学部, 准教授 (30845508)
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研究分担者 |
米田 宏樹 筑波大学, 人間系, 准教授 (50292462)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 知的障害教育カリキュラム / キャリア教育 / 重度知的障害教育 / 職業教育 / 通常教育と知的障害教育の連続性 / 知的障害教育の独自性 / 教科横断型学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、インクルーシブ教育で対応が求められる「通常教育へのアクセス」の課題に対し、先行する海外の取り組みの実際と課題を踏まえながら、日本における通常教育と知的障害教育の「学びの連続性」の可能性を、教科横断的学習であるキャリア教育から検討し、知的障害教育の専門的指導と通常教育へのアクセスをいかに両立させるか、その解決策を提言するものである。
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研究実績の概要 |
研究2年目の2022年度には、日本国内の通常教育と知的障害教育の「共通性」「連続性」の検証および、海外の知的障害カリキュラムの形成過程に関する歴史的研究を実施した。 日本国内の通常教育と知的障害教育の「共通性」「連続性」の検証では、平成30年特別支援学校学習指導要領(知的障害教科)の中学部「職業家庭」と、通常教育の中学校「技術家庭」を比較検討した。知的障害教科の「職業分野」は、働くことへの関心や意義、態度面に関する内容の記載が多く、働く生活全体を意識した文言「職業生活」が特徴的である。一方で、通常教育側の「技術分野」の目標では「職業生活」という文言はなく、材料・加工、生物育成、エネルギー変換及び情報の技術に関する知識や具体的な製作を通した表現が目標であった。知的障害教育の「職業分野」における内容は、通常教育では道徳・総合的な学習の時間等で記述がみられる。「家庭分野」は、目標、内容で通常学校中学家庭/小学家庭と可視的な連続性を確認できた。この背景には、通常教育の家庭科も家庭生活への適応と生活の充実を念頭においた教科目で、体験活動を重視しているため、知的障害教育と連続性を持たせやすい特性をもつ教科である点が考えられた。 海外の知的障害カリキュラムの形成過程の研究では、1950年代アメリカ合衆国のニューヨーク市における知的障害児の親の会が実施したI.Q50未満の「重度精神遅滞」児のコミュニティ生活を目指すための教育プログラム開発に焦点を当てた。それまで歴史的に社会から隔離されていた「重度精神遅滞」児に対し、このプログラムは、子どもがコミュニティと家庭で受け入れられること、生活の幅を広げること 、親の自分の子どもに対する適切な理解を助けることを目指し、単なる「職業自立」だけではない地域サービスを受けながら社会生活をすることを目指していた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、キャリア教育・職業教育を軸とした教科横断的な教育プログラムの通常教育との連続性の可能性と、知的障害教育の独自性を検討することが目的である。本年度は、知的障害教育におけるキャリア教育・職業教育観とプログラムの独自性を明らかにするために、現在の日本における通常教育と知的障害教育の学習指導要領の検討と、歴史的にどのように知的障害教育の独自性が確立されてきたのかを検証した。研究成果については、学会発表、国際誌への論文投稿をし、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
3年目は、知的障害教育の職業教育の独自性を解明するために、ニューヨーク市の公立学校の通常の職業ハイスクールにおける知的障害児への指導と課題を歴史的に明らかにする。得られた成果を国際教育史学会(ISCHE)において発表をする。CDOSカリキュラムにおける知的障害教育の位置づけの整理を進め、キャリア教育における通常教育と知的障害教育の連続性の可能性を考察する。
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