研究課題/領域番号 |
21K02718
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
細谷 一博 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (00510190)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 知的障害児 / 交流及び共同学習 / 交流活動 / 自己選択・自己決定 / 自己決定 / 発達的視点 / 交流学習 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,これまで交流及び共同学習に関する課題(通常学級での学習に対して意欲的に参加することが難しい児童が少なからず存在している)から,交流学習に対して意欲的に取り組むための支援方法の検討が必要である。学習意欲については,自己決定が大きく関与しているが,交流学習における自己決定に基づく支援方法については,これまで検討されてこなかった。 そこで本研究では,小学校の知的障害特別支援学級に在籍する児童を対象に,意欲的に交流及び共同学習を実施するため,知的障害児の発達的視点を踏まえて,児童の意見を尊重し,実施内容に反映させる方法の可能性と課題について検討することを目的とする。
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研究成果の概要 |
知的障害児を対象とした交流学習の実施における発達的視点から捉えた自己決定の可能性を検討したものである。 具体的な方法としては,知的障害特別支援学級に在籍する児童が,自己選択・自己決定した活動内容を交流活動の内容に反映させ,特別支援学級児童が通常学級に行く交流ではなく,自ら企画した交流活動に通常学級の児童を招く交流の効果について発達特性を踏まえて実現した。 その結果,小学校高学年児童において,発達年齢が4歳~5歳を超えている児童の場合,知的な遅れがある児童であっても,交流活動の内容に自己が関与することで,活動に対する動機づけが高まり活動への参加意欲が高まることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は特別支援学級に在籍している児童の交流活動の実施において,生活年齢ではなく,発達年齢に焦点を当て招く交流の効果について検討した。その結果,発達年齢が4-5歳を超えている場合,自ら決めた活動内容に対して意欲的に活動を実施する事が明らかとなった。 本研究における学術的意義として特別支援学級児童の交流活動において,生活年齢ではなく,発達年齢の視点から,通常学級児童を招く交流活動の有効性を明らかにした点である。また,社会的意義として,発達年齢に基づいて新たな交流活動の方法論を提案した点である
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