研究課題/領域番号 |
21K02725
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
京 俊輔 島根大学, 学術研究院人間科学系, 准教授 (60441127)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 障害者 / 生涯学習 / オープンカレッジ / 知的障がい / 生涯教育 / 知的障害 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、地域で生活する知的障害者に対する生涯学習の保障の取組の一つであるオープンカレッジについて、意義と目的の整理および大学で継続して取り組むための課題整理、大学連携オープンカレッジの在り方を含めたモデル案を提示することを目的とする。研究1「大学が取り組むオープンカレッジの意義及び目的の整理」、研究2「継続および連携に向けた課題抽出に関する研究」、研究3「大学間で連携して取り組むためのモデル(大学連携オープンカレッジ)の構築」にそれぞれ取り組む。
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研究実績の概要 |
2023年度は、2022年度に引き続き「研究1大学が取り組むオープンカレッジの意義及び目的の整理」、研究2「継続および連携に向けた課題抽出に関する研究」を中心に取り組んだ。 研究手法として用いたのは、事例研究ならびに文献研究である。事例研究は研究代表者が取り組んでいる「知的に障がいのある人のオープンカレッジin松江」の取組を対象にした。文献研究はかつて全国的に活動していたオープン・カレッジ研究協議会の論集『オープン・カレッジ研究』と、現在全国的に活動をしている全国障がい者障害学習支援研究会発行の『障がい者障害学習支援研究』誌の内容比較をテキストマイニングの手法を使って整理を試みている。 研究成果は、日本特殊教育学会第61回大会(於:横浜国立大学)自主企画シンポジウム「知的障害者の大学教育(1)大学が果たす役割と展望」にて「オープンカレッジを通じた人と人のつながり」というテーマで報告した。 全国障がい者生涯学習支援研究会第7回全国集会(於:愛知県立大学)では事例研究として「知的に障がいのある人のオープンカレッジin松江の取組:コロナ禍における継続の難しさと、今後の展望を中心に」というテーマで報告した。また全国障がい者生涯学習支援研究会誌『障がい者生涯学習支援研究』第8号に論文を投稿し、掲載されている。テキストマイニングを使っての研究成果は2024年度にする予定である。研究発表などを通じて、障害者の生涯学習支援の必要性や取り組みへの理解を広めることができたと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究全体の進捗状況は、取り組み始めた当初がコロナ禍にあったこともあり遅れている。実践研究は2023年度までに成果の公表をしており、2024年度も引き続き取り組む予定である。2024年度は研究2「継続および連携に向けた課題抽出に関する研究」を中心に取り組む予定である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の中核をなす、島根大学で取り組んできた「知的に障がいのある人のオープンカレッジin松江」は、規模こそ小さくなったが開催することができている。この取り組みを活かしつつ、2024年度も研究2「継続および連携に向けた課題抽出に関する研究」を中心に取り組む。知的障がい当事者(受講生)ならびにオープンカレッジに取り組む学生スタッフにインタビュー調査を行い、定性的に分析をした結果を学会や論文などを通じて報告する予定である。また研究成果についても学会発表や論文などを通じて公表する予定である。
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