研究課題/領域番号 |
21K02732
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
塩見 将志 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (60711215)
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研究分担者 |
福永 真哉 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (00296188)
水本 豪 熊本保健科学大学, 保健科学部, 准教授 (20531635)
飯村 大智 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (40881842)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 吃音 / 社交不安症 / 社交不安障害 / 幼児期 / 学童期 / 社交不安 / 早期発見 / 早期治療 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、幼児期~学童期の吃音児が社交不安の問題を合併する時期を明確にし、吃音に合併する社交不安への早期介入時期の指標を作成する。その際、社交不安に伴い現れる情緒や行動に関する質問紙調査を養育者に行うとともに、対象児に皮膚電位活動の測定を行い、ストレスや不安に対する無意識の生理的反応を把握することで、吃音の有無、社交不安の有無によってどのような差異が現れるかを検討し、社交不安を合併する吃音児に特異的な点を明らかにする。 さらに、吃音に合併する社交不安の顕在化を予防するために、早期発見から早期治療へと繋げるシームレスなシステムの構築を試みる。
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研究実績の概要 |
本邦の成人吃音者では50%が社交不安症に相当する状態であることが示されているが、幼児期~学童期の社交不安についての知見は乏しく、現状では吃音児がいつ社交不安の問題を呈するのかは不明である。そこで本研究では、幼児期~学童期の吃音児が社交不安の問題を合併する時期を明確にし、吃音に合併する社交不安への早期介入時期の指標を作成する。 調査対象は非吃音児とその養育者および吃音児とその養育者であり、養育者には幼児期から思春期に至る子どもの情緒や行動を包括的に評価する質問紙であるCBCLを行う。この質問紙により、子どもの社交不安に関連する情動と行動を多面的に評価することが可能である。本研究の対象年齢は3~12歳であるため、3歳児には幼児版(CBCL/2-3)を用いて「不安神経質」の症状群尺度、4~12歳児には年長児版(CBCL/4-18)を用いて「不安/抑うつ」の症状群尺度について特に注目することで、幼児期~学童期における吃音児と非吃音児の各年齢での社交不安症状の出現率および吃音の有無による出現率の差を明らかにする。また非吃音児と吃音児には、社交不安の状態を客観的に評価するため、自由会話時にSPN-02Sを用いて皮膚電位活動を記録する。SPN-02Sは、非侵襲の皮膚電位計であり、精神的な動揺・緊張などのストレス負荷、リラックス状態か否かなど、精神状態の客観的評価を簡便に行うことが可能である。 令和4年度もコロナウィルス感染症(COVID-19)の影響もあり、非吃音児と非吃音児の養育者からはデータの収集が不可能であったが、吃音児からはSPN-02Sの縦断的なデータ、吃音児の養育者からはCBCLの縦断的なデータを収集することが出来た。今後分析を重ね吃音児に伴う社交不安への早期介入時期の指標を作成することができれば、吃音児の生活の質の向上に貢献できると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響もあり、非吃音児と非吃音児の養育者のデータが収集出来なかった。吃音児とその養育者のデータについては、データの収集が可能となったのが令和4年の8月であったため、同意が得られた研究参加者数が少なく観察期間も短いことから「遅れている」とした。
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今後の研究の推進方策 |
特に非吃音児とその養育者への研究協力依頼は継続して行っていく。 吃音児とその養育者のデータについては今後も縦断的なデータが収集可能であることから、吃音の状態、CBCLのデータ、SPN-02Sのデータの経時的な変化を分析し、分析後には学会発表や論文作成を行う予定である。
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