研究課題/領域番号 |
21K02735
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 関西外国語大学短期大学部 |
研究代表者 |
堅田 利明 関西外国語大学短期大学部, 英米語学科, 准教授 (80758029)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 吃音 / 理解・啓発 / きょうだい支援 / 専門家 / グループインタビュー / 質的研究 / 調査研究の計画 / 質問紙の開発 / 学会での発表 / 共著による著書の出版 / 論文執筆 / インタビュー機材の検討・購入 / 保護者支援 |
研究開始時の研究の概要 |
吃音のある子どもの父親・母親の発吃当時とその後の養育過程におけるそれぞれの心情とその変容の一端について、さらなる研究整備と方向性を考察する。 吃音のある子どものきょうだいの心情を明らかにするためにグループ・インタビュー調査と質問紙調査を行う。そのための設問や質問項目を開発する。グループ・インタビューのデータから解釈学的現象学を土台とした実存経験を明らかにしていく。質問紙調査の出た分析から仮説の検証を行い、質的・量的分析を合わせた混合研究法によって、障がいのある子どものきょうだいの心情と共通するものと吃音の特性に伴うものとを明らかにし、吃音のある子どものきょうだいへの支援について考案する。
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研究実績の概要 |
講演・ファシリテータ活動、1.4月「保護者の大阪座談会ZOOM」開催。保護者25名、オブザーバー20名、スタッフ12名の計57名で実施。進展予防に保護者や専門家ができることを解説した。2.5月「保護者座談会」を開催。保護者2名、オブザーバー・スタッフ11名の計12名で対面にて実施。本人と周りの理解推奨の意義を解説した。3.10月「保護者座談会」を開催。保護者2名、オブザーバー・スタッフ10名の計14名で対面にて実施。周りへの啓発方法と意義について解説した。4.11月「保護者座談会」を開催。保護者30名、オブザーバー・スタッフ40名の計70名で対面にて実施。きょうだいに対する理解推進の意義を「きょうだいインタビュー調査研究」データをもとにと解説した。 学会発表 1.8月「吃音のあるこどものきょうだい-グループインタビューにおけるきょうだいの心情」(日本特殊教育学会ポスター) (内容)吃音のある人(以下、同胞)と兄弟姉妹(以下、きょうだい)は、同胞の吃音をいつ誰からどのように教わり理解したか。吃音の捉え方、心情、それらの変容を明らかにするため10名にグループインタビューを実施。結果は、172個の重要アイテムを抽出し、「告知・解説・受け止め」「対親心情」「対同胞心情」「変容」の4個の「重要カテゴリー」を抽出し考察を加えた。 2.10月「吃音のあるこどものきょうだい支援の意義―母親のグループインタビューから」(日本吃音・流暢性障害学会ポスター) (内容)保護者は、きょうだいに吃音について説明をしたか、伝え方、きょうだいの反応、保護者の心情を明らかにするために母親10名にグループインタビューを実施。結果は、203個の重要アイテムを抽出し、そこから「告知・解説・受け止め」「差異・期待」「きょうだい支援」「グループインタビューからの気づき」の4個の「重要カテゴリー」を抽出し考察を加えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ下の影響で調査研究の着手に時間を要してしまったが、本年、ようやく日本特殊教育学会と日本吃音・流暢性障害学会の両学会において、これまでの研究成果をポスター発表にて報告することができた。いずれも質疑をはじめ研究者や当事者、保護者から多くの示唆をいただくことができた。
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今後の研究の推進方策 |
専門家の臨床スタイルがきょうだい支援に及ぼす影響の点から、他の専門家のもとに通うきょうだいの吃音理解深度、同胞への関わり方、保護者の認識についてグループインタビューを新たに計画中である。
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