研究課題/領域番号 |
21K02742
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
紅林 秀治 静岡大学, 教育学部, 教授 (60402228)
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研究分担者 |
山田 久夫 びわこリハビリテーション専門職大学, リハビリテーション学部, 教授 (00142373)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 巧緻性 / 手指動作 / モーションキャプチャ / 技術教育 |
研究開始時の研究の概要 |
作業に苦手意識を持つ児童・生徒は,自身を不器用であると考え,手作業を伴う学習を避けるようになり,自身が成人に至るまで苦手意識を持ち続ける可能性が高い。ところが,手作業の苦手意識を克服するための教育方法の研究は,研究代表者が探す限り見当たらない。そこで,本研究では,児童・生徒の手作業の苦手意識を克服するための指導法を確立する。そのために,手指を使った作業の過程をモーションキャプチャによって数値データ化する。そして,そのデータを基に,作業の上達過程における手指動作の変化を明らかにする。その結果から苦手意識を克服するための指導方法を考案する。
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研究実績の概要 |
調査対象の生徒は,正方形の「折り紙」を対角線に沿って半分におり三角形にする。作業後,三角形の頂点のズレを計測した。頂点のズレが1mm未満の生徒と2mm以上の生徒に分け,それぞれの手指の各関節の角度を比較した。「折り紙」を選択した理由は,小学校「生活科」で学習する作業であるため,未経験者がいないと考えられるからである。手指の動作の計測には,モーションキャプチャシステムを用いた。そのシステムでは各関節を3次元座標値で取得できる。座標の取得には,Leap Motionを用いている。Leap Motionとは,Leap Motion社から発売されたマウス操作や画面タッチをせず,手や指のジェスチャーによってコンピュータを操作するための入力デバイスである。このデバイスにより,PCとのUSB接続により手指のモーションキャプチャが可能となる。生徒はテーブルの上で折り紙を折る。計測者は被験者の隣でデータを計測した。各指の関節角度,人差し指と中指の間の角度,人差し指と親指の間の角を算出した。折り紙の三角の頂点が2mm以上ずれているもの(以降2㎜)1mm以下のもの(以降0㎜)と角度の平均値を比較し,t検定により有意差を確認した。今回は右手のみを比較した。その結果,関節角度に関しては有意な差は認められなかった。続いて,各指の関節の動きの違いをみるために角速度を比較した。比較にあたって,開く時と閉じる時の両角速度の平均値を比較した。同様に,人指し指と親指の間の角の角速度と人指し指と中指の間の角の角速度(を比較した。その結果,人指し指と親指の間の角の角速度に開・閉の両方向で有意な差が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍における制約(コロナを5類相当にする)が緩くなったため、学校に協力を求めることが可能になった。本年3月に公立中学校にデータ取得を行えたが、小学校での実施がまだである。現在協力してもらえる小学校を探している。
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今後の研究の推進方策 |
小学校でのデータ取得を終えた後、巧緻性を高めるための指の運動をともなったカリキュラムを作成し、小中学校の先生方に評価をしていただく。それらを学会等で発表する予定ですある。
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