研究課題/領域番号 |
21K02743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
永田 智子 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (10283920)
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研究分担者 |
加藤 久恵 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (00314518)
徳島 祐彌 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 講師 (00819443)
奥村 好美 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (30758991)
阪上 弘彬 千葉大学, 教育学部, 准教授 (30791272)
森廣 浩一郎 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (40263412)
森山 潤 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (40303482)
小川 修史 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (90508459)
清水 優菜 国士舘大学, 文学部, 講師 (40910237)
山下 義史 兵庫教育大学, その他部局等, 特命助教 (60910205)
澤山 郁夫 兵庫教育大学, その他部局等, 准教授 (10806194)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 初等中等教育 / EdTech / 教員養成 / eポートフォリオ / デジタル教科書 / ICT活用指導力 |
研究開始時の研究の概要 |
Society5.0時代に向け,初等中等教育においては,学びの個別最適化ならびに教科の基礎基本の定着や深い学びを目指したEdTech活用が求められている.本研究では,①個別最適化を実現するためのツールとしてeポートフォリオシステムの開発,②教科の基礎基本の定着や深い学びのための学習者用デジタル教科書の活用モデルの開発,③eポートフォリオやデジタル教科書の活用を含め教師のICT活用指導力を育成するための教員養成プログラムの開発,①~③を包括して初等中等教育におけるEdTech活用を推進する教員養成システムとして研究を進める.
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研究実績の概要 |
本研究では,初等中等教育におけるEdTech活用を推進する教員養成システムとして研究を行うものである。これまで4つのチームごとに研究を進めてきたが,3年目(2023年度)は,チームの枠はずし,以下のことを行った。 教員養成課程の学生のICT活用の実態を把握するため,学部生の大学生における手書きとタイピングによる日本語記述速度を比較した。調査結果は,「大学生における手書きとタイピングによる日本語記述速度の比較およびその差異に関する事前予想の正確性」という論文にまとめ,日本教育工学会のショートレターに投稿し,採択された。 ICT活用,デジタル教科書,eポートフォリオなどこれまでの研究の成果も踏まえ,兵庫教育大学におけるEdTech活用推進の関連科目の体系化及び拡充を行った。新設予定科目の一部は試行的実践も行い,本格実施に向けて内容や方法の検討を行った。 また発展的な研究として,JANG and TSAI(2012,2013)がTPACK( Technological Pedagogical Content Knowledge:テクノロジーと関わる教育的内容知識)の概念に「文脈に関する知識」(Context Knowledge)を付与し開発したContextualized TPACK尺度の日本語版を,中学校教員向けに作成し,妥当性を検証した。その結果を「中学校教員向け日本語版Contextualized TPACK尺度の作成と妥当性の検討」という論文にまとめ,日本教育工学会に投稿し,採択された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
eポートフォリオやデジタル教科書(DT)活用については,コロナ禍による学校現場での混乱と活用予定教員の異動等により,実践を通した評価はできなかった。一方,教員に対する調査データを詳細に分析し,発展的な研究を行い論文採択にまで至ることができた.大学生に対する調査も論文が採択されるなど当初の予定以上に進んだ研究もある。 以上を総合すると,進んでいるところと遅れているところがあるため,やや遅れている,と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
協力予定であった小中学校はコロナ禍の影響が尾を引き当初予定していた実践や評価ができなくなった。教員養成課程における大学生のEdTech活用と評価に重点を置き,研究をすすめる。
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