研究課題/領域番号 |
21K02746
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2023) 熊本大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
都竹 茂樹 大阪大学, スチューデント・ライフサイクルサポートセンター, 教授 (70467869)
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研究分担者 |
平岡 斉士 放送大学, 教養学部, 准教授 (80456772)
長岡 千香子 国立情報学研究所, オープンサイエンス基盤研究センター, 特任助教 (90749839)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 遠隔保健指導 / eラーニング / トレーニング科学 / メタボリックシンドローム / ARCS / メンタルヘルス / 保健指導 / 遠隔 |
研究開始時の研究の概要 |
働く世代の心身の健康増進を目的に、国はメタボ健診・保健指導やストレスチェックを義務化してきたが、心身に問題を抱える人たちは増加する一方である。一因として、心身の健康状態、健康への意識や実践状況、業務内容などが各人で異なるため、画一的かつ一方通行的な支援では、大多数の層は興味を示さず、行動変容にもつながらないことが挙げられる。本研究では、応募者が遠隔支援してきた2,000名分のデータを分析、ARCS動機付けモデルを活用して各人の行動や心身の状況に応じた、個別の健康支援策を自動選択、適切なタイミングで遠隔配信するプログラムを開発し、働く世代の生活習慣病やメンタルヘルスの発症予防・改善をめざす。
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研究実績の概要 |
本研究では応募者が2012年より遠隔支援してきた2,000名分のデータを分析、ARCS動機付けモデルを活用して各人の行動や心身の状況に応じた、個別の健康支援策を自動選択、適切なタイミングで遠隔配信するプログラムを開発し、働く世代の生活習慣病やメンタルヘルスの発症予防・改善をめざす。初年度の2021年は、パイロットスタディとして、生活習慣病予防改善に資する食事と運動を1ヶ月間実施する遠隔のヘルスプロモーションプログラムを実施。2022年は176名(男性89名、女性87名)を対象に実施した。年齢は50歳代が最多(36.4%)、平均年齢47.6歳であった。運動継続者割合は初参加者34.0%、再参加者54.3%。1ヶ月後、腹囲は平均2.0cm(最多は腹囲が1ヶ月で2-3cm減少)であった。2023年度は2022年度までの結果を踏まえ、さらに2回実施。1回目は253名(初参加者156名、再参加者97名)、2回目は208名(初参加者130名、再参加者78名)を対象に介入した。男女比はほぼ半々。年齢層は1回目は40代(31.3%)、次いで50代(30.4%)が、2回目は50代(32.2%)、次いで40代(31.3%)と、どちらも40歳から59歳が60%を越えた。平均年齢は1回目46.1歳(男性47.4歳、女性44.7歳)、2回目46.9歳(男性46.7歳、女性46.1歳)、最少年齢は18歳、最高年齢は65歳であった。1ヶ月間実施者(1回目100名、2回目69名)の変化は、1回目が腹囲-2.4㎝、体重-1.1㎏、BMI-0.4、2回目が腹囲-3.5㎝・体重-1.4㎏・BMI-0.6であった。最終年度の2024年度は、これまでの結果をARCSモデルの観点からも分析・修正し、再度介入を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は計画通り2回の介入を実施したが、所属機関の変更などもあって若干の遅れが認められたため。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度の2024年度は、これまでに実施した介入における参加者の記録表、および1ヶ月後の運動継続、食事継続にあたって実施した工夫、できなかった理由を分 析し、プログラムのさらなる改善につなげたいと考える。
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