研究課題/領域番号 |
21K02753
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
三尾 忠男 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (20219596)
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研究分担者 |
波多野 和彦 江戸川大学, メディアコミュニケーション学部, 教授 (50198751)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | アクティブ・ラーニング / 大学教育 / 持続性 / 有用性 / 連続性 / オンライン学習 / 指導法 / 高等教育 / 個人最適化 |
研究開始時の研究の概要 |
学生がこれまでの学習で体験しているアクティブ・ラーニング(以降ALと略)を振り返り、その有用性と連続性を自覚し、ALの効果を高める学習指導法の開発をする。「学力の3要素」と「学士力」、「21世紀型学力」の学習にはALが不可欠であり、制度面での連続性は整いつつある。さらに、オンライン授業のように個別学習でのA Lの有用性の確認方法の開発も行う。学生自身が各種学力観との関連を踏まえ、ALの有用性を自覚し、科目間、学年間、校種間での関連性と連続性を振り返る。そして、自身の学びを自立する指標と指導法を開発する。
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研究実績の概要 |
課題1では、初等・中等教育で体験したアクティブ・ラーニングが大学生に成長した観点からどのようなものであったのかを振り返り、教科学習との関連について検討を継続している。多くの学生がその関連を意識できていない傾向の検証を続けている。課題2では、大学授業で体験しているアクティブ・ラーニングがその授業での学びでの有用性と他科目との関連性についてどのよう印象をもっているのかの調査を行っている。今年度は学生生活のほとんどをコロナ禍で過ごしていたため、多用されているグループ討論がとても楽しく、有意義と感じている割合が高い傾向が見られた。しかし、課題3である初等・中等、大学教育へのアクティブ・ラーニングでの学びの連続性の認識が薄い傾向は変わらない。課題4では、大学生のアクティブ・ラーニングの学びマップ(仮称)を開発し、大学の初年次教育と専門教育で使用し、その使用法を開発することを最終目的としている。 このうち、課題3について、学習指導要領、学士力、社会人基礎力、2 1世紀型学力(以降、「4種の学力観」と呼ぶ)について、4種の学力観の要素の関係マップのテンプレート化を開始している。課題1,2、3は、今年度は学部初年次、3年次、資格関連科目履修者等で実施し、のべ約130件のデータが収集できた。このなかには、グループワークの課題(作業課題)の設定が学生の満足度に大きな影響を与え、さらに、その活動へのアフターフォローを求める意見が多数見られた。具体的な授業方法へ適用する際に重要な要因であることが確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定している実践データの収集は順調に継続しており、最終年度に向けて研究課題4を重点的に遂行することとしたい。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の成果を基本として、今後、効果的なアクティブ・ラーニングの記録方法の提案を試みたい
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