研究課題/領域番号 |
21K02818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
堀 純也 岡山理科大学, 工学部, 准教授 (70368611)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 心肺蘇生 / 一次救命処置 / AED / 自動体外式除細動器 / 医学教育 / BLS / 救命講習会 / 教育用模擬AED / 遠隔評価 / 臨床工学 / リモート講習会 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルスのような感染症が蔓延している状況下では,一般市民を対象とした一次救命(BLS)の講習会の実施が困難となっている.本研究は,ペットボトルなど個人が容易に入手可能な密閉容器にセンサを取り付けて,心臓マッサージ(胸骨圧迫)時の内圧変化を計測することで,遠隔にて胸骨圧迫の質を評価することができるツールと模擬AEDの開発を行う.また,実際にオンライン講習を実施し,開発したツールの機能と教育効果の検証を目的として研究を行う.
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研究成果の概要 |
本研究は,新型コロナウイルスの様な感染症の拡大下においても,個人で心肺蘇生法を学習できるように,小型のマイコンを用いた胸骨圧迫評価ツールおよびおよび手軽に体験ができる模擬AEDの開発を行った。ペットボトルを圧迫して行う心肺蘇生講習法が従来から知られているが,圧迫の様子を数値化できればより効果的であると考え研究を行った。ペットボトルのキャップに取り付けつけた薄膜型圧力センサを利用することによって,胸骨圧迫にともなう圧力変化から,胸骨圧迫の回数,速さ,CCF(胸骨圧迫比)が手のひらサイズのマイコンで評価できるようになった。また,同様のマイコンを用いて,AEDの使用体験ができる模擬AEDを作製した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般的な心肺蘇生の講習会では,比較的高価なトレーニング用マネキンとAEDを模したシミュレータ器材を用いて集合型のトレーニングを行っている。一方,新型コロナウイルス感染症の様な感染症の拡大下においては,集合型のトレーニングは自粛傾向にあった。本研究で作製した胸骨圧迫ツールは,個人で自己学習することができ,またPC経由で遠隔モニタリングすることにより,感染防止を行いつつ,第三者の評価も可能となる。また,今回作製した手のひらサイズの模擬AEDは,手軽にAEDの動作体験をすることができる。以上から,この模擬AEDを利用すれば,AEDがより一般市民にとってなじみのあるものになるのではないかと考える。
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