研究課題/領域番号 |
21K02826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
村井 康二 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (90273812)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 生体情報 / 操船 / スキル評価 / 感性 / シミュレータ教育 / 評価手法 / 国際基準 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、船舶の操船技能に対するシミュレータ教育訓練の新しい指導・評価手法の開発 とその国際標準化を目指す。具体的にはリアルタイムでの生体情報を活用する。操船者の視覚情報、ストレスを定量評価し、操船者の操船技能である最適な“見張り”および“進路決定方略”を明らかにする。そして、特に操船技能に対する教育訓練システムとして有効である操船シミュレータを用いた実験研究を行う。国際標準化を目指す新しい指導・評価手法の開発は、従来手法である操船している自船舶の進路、速力等の物理変化量および操船者の動作、音声などのパフォーマンス評価に加え視覚情報および生体データを用いた操船者の生体情報を加味することで行う。
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研究実績の概要 |
本研究はシミュレータ実験を主とした実験研究から視覚情報及び生体データを用いたシミュレータ教育訓練のリアルタイムでの指導・評価の手法構築を行うことを目的としており、2023年度は実際の教育訓練現場での実験から構築した新しい指導・評価手法について検討、考察した。 前年度同様に、データモニタリングについては、データ欠損は生じるが総じて8割以上のモニタリングが実験から可能であった。また、評価方法としては視覚情報による認知・判断、心拍変動によるストレスをそれぞれ対象とした評価が被験者の主観評価と同傾向を示しており有効的である知見を得た。ただし、応答として行動解析からは特定困難なものも少数確認できたが、リアルタイムでの指導に対して大きな問題となるものではないと考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実際の学生等を対象に実験を行うための実験実施に対する調整に困難なところも生じたが実験計画自体は予定通りに進めることができた。引き続きデータの蓄積を行いながら実船実験との差異も検討する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策としては、研究計画とおり実際の教育訓練現場に相応する実験シナリオに対する操船実験を行い、検討した評価方法の構築を行う。また、測定データの欠損を減少させるための工夫について検討を進める予定である。
海外での実験については、COVID-19解除後の正規の教育訓練の実施復帰への対応と重複し実施調整が困難であることが見込まれているが、オンラインでの測定データに関する意見交換、検討などで対応する予定である。
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