研究課題/領域番号 |
21K02828
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 島根県立大学 (2023) 帝京大学 (2022) 富山大学 (2021) |
研究代表者 |
水内 豊和 島根県立大学, 人間文化学部, 准教授 (30372478)
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研究分担者 |
山西 潤一 富山大学, 教育学部, 名誉教授 (20158249)
齋藤 大地 宇都宮大学, 共同教育学部, 助教 (20878433)
和田 充紀 富山大学, 学術研究部教育学系, 准教授 (50756913)
山崎 智仁 旭川市立大学, 経済学部, 助教 (10984099)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 知的障害 / 特別支援学校 / プログラミング教育 / 論理的思考 / ICT / GIGAスクール / 特別支援教育 / 特別支援学級 / ICT活用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、健常児や他の障害種の教育課程とは異なる、知的障害特別支援学校におけるプログラミング教育のあり方について検討する。そのために、①知的障害特別支援学校におけるプログラム開発と実践の有効性の検討、②全国知的障害特別支援学校に対する実態調査、そして③オンラインによる遠隔講習も含めた様々な手段を用いて学校教員へのプログラミング教育の研修などを行う。これらを通じて、知的障害のある児童生徒の特性や教育課程に応じたプログラミング教育のあり方について明らかにするとともに普及啓発をはかる。
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研究成果の概要 |
本研究では、知的障害のある子どもたちに対するプログラミング教育のあり方について、全国各地の知的障害特別支援学校の協力を得て、実証的に検討した。その結果、プログラミング教育は、知的障害教育の教育課程に適切に位置付けることで、知的障害のある子どもにとっての論理的思考の向上はもちろんのこと、プログラミングツール自体の魅力により学びに対する動機づけが高まり、関連する認知的側面、コミュニケーションや社会性などの発達においても有効な側面があることが明らかになった。そして知的障害のある子どもには、やみくもに試行錯誤するだけでは論理的に考えることにはつながりにくく、思考を可視化することの重要性も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究者による2019年2月時点での知的障害特別支援学校小学部におけるプログラミング教育の実施状況についての全国調査の結果からは、プログラミング教育はほとんどの学校において実施しておらず、回答した教師の多くが知的障害児には難しく行う必要性を感じていないとする意識が見られた。この背景を受けて当該科研費により実施した本研究と実践により、知的障害児にとってのプログラミング教育の意義と取り組みのポイントを明らかにするとともに、関連学会や書籍、商業誌などにて成果を公開してきたこと発信することで、知的障害特別支援学校におけるプログラミング教育の普及促進に一定の貢献があった。
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