研究課題/領域番号 |
21K02838
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
森 玲奈 帝京大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70588087)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 高齢者 / 生涯学習 / 大学生 / ワークショップ / 演劇 / 多世代交流 / 多世代共創 / アクションリサーチ / 高等教育 / 演劇教育 / グループワーク / 学習プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
今後は、多世代共創社会を構築していくことが必要となる。そこで、本研究における学術的問いは、青年期である大学生と高齢者が共に学び合う学習プログラムを設計し、そこでの学習を評価することである。そして、本研究の目的は、高齢者に大学生がインタビューすることで両者が協働して演劇を創るアクションリサーチを実施し、そこで何が相互に学ばれているかを明らかにすることである。
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研究成果の概要 |
本研究のフィールドは帝京大学八王子キャンパスであり対象は帝京大学大学生と大学に近接する百草団地に住む65歳以上の高齢者である。具体的には、大学周辺地域に在住の高齢者に大学生がテーマに即したインタビューを行い、聞き取ったエピソードを劇にし公演を大学周辺地域に在住の高齢者に観てもらいディスカッションを行うという活動を行った。質的な分析の結果、高齢者に関心を持つようになる、高齢者に対する否定的な感情が変化するといった理解の深化に関する成果が認められた。一方、高齢者に対しては数回に渡りグループインタビューを行った。その結果、大学生の特徴を理解し、親和的・協調的な意見を持つようにもなったことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本では世界でも類を見ない超高齢化が進んでいる。今後は、エイジングを生涯学習の課題として捉え、多世代共創社会を構築していくことが必要となる。しかしながら、青年期には高齢者に対する否定的意識があることが指摘されている。青年後期である大学生は、高齢者のことをよく知らないために否定的意識を持つ側面がある。つまり、大学生にとって高齢者のことを知ることは良い学習機会となりうる。 本研究で多世代交流学習を実践したことにより、①大学生は高齢者と語り合いその言動を演劇化することで理解が深まった、②高齢者は大学生に自身のエピソードを語ることを通じ大学生に対する親和的・協調的意見を持つようになった。
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