研究課題/領域番号 |
21K02839
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
尾澤 重知 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (50386661)
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研究分担者 |
森 裕生 鹿児島大学, 総合科学域総合教育学系, 助教 (00758617)
江木 啓訓 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (30422504)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アクティブラーニング / 学習プロセス / プロジェクト型学習 / リアルタイム型授業 / ハイフレックス型授業 / 学習評価 / オンライン授業 / 思考プロセス / グループ学習 |
研究開始時の研究の概要 |
オンライン会議システム等を利用したリアルタイム型のオンライン授業(自宅での受講)において、学生はどのように授業へ関わっているだろうか。本研究では、Zoom等のリアルタイム型授業、かつアクティブラーニングを実施している授業を対象として、学生が授業中に「何を書いているか」「どのような思考をしているか」など、授業中の学生の行動と理解のプロセスを検討し、今後のオンラインでの学習支援方略を探る。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、オンライン会議システムを利用したリアルタイム型のオンライン授業において、学生がどのように授業へ関わっているか、また、授業内のアクティブラーニングにおいてどのような支援が有効かを明らかにすることである。前者は学習者の学習プロセスに、後者はティーチングアシスタント(TA)による支援の効果に焦点を当てた研究を行った。 本研究は、実際の大学教育現場を対象とした3年間にわたる授業実践研究である。Zoom等を利用したリアルタイム型授業、かつプロジェクト型学習(Project-Based Learning)などのアクティブラーニングを実施している授業を2つ対象とした。一つは、対面とリアルタイムを同時に実施するハイフレックス型、もう一つは、リアルタイムのみの授業である。いずれも研究代表者が所属する大学で開講し、学部2-4年生が受講可能であった。 2023年度は、前年度に引き続き学習プロセスの把握において、Googleスライドのようなグループで共有可能なリソース、リアルタイム型授業におけるチャットの効果に焦点を当てた。 2023年度及びこれまでの成果として、第一に、グループで共有可能なシステムの利用が学習者の振り返りを促す可能性を明らかにした点が挙げられる。第二に、リアルタイム授業におけるチャットでの一斉投稿の適切な利用が、授業への関与を高め、振り返りの促進につながる可能性があることを示した。 TAによる支援の効果については、学生自身の活動の進捗状況の認識に焦点を当てた。プロジェクト型学習においてメンバー間の認識が一致していない場合、実際の活動状況とTAや教員の指摘が乖離し、TAの支援が逆効果を持つ可能性に着目した分析を行った。これらの成果をまとめ、一部は日本教育工学会の研究会で発表した。また、学習観など関連するプロジェクトについて日本教育工学会の論文誌への投稿を進めている。
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