研究課題/領域番号 |
21K02846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 釧路工業高等専門学校 |
研究代表者 |
山田 昌尚 釧路工業高等専門学校, 創造工学科, 教授 (40220404)
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研究分担者 |
土江田 織枝 釧路工業高等専門学校, 創造工学科, 准教授 (10230723)
中村 栄太 京都大学, 白眉センター, 特定助教 (10707574)
峯 恭子 大阪大谷大学, 教育学部, 准教授 (90611187)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 身体知 / 演奏支援 / ピアノ学習 / 隠れマルコフモデル / 形成的評価 / 教員評価 / 自己評価 / データ分析 / 練習方法 / アライメント / 演奏間違い / 演奏技能獲得モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,ピアノ練習支援システムを開発して実際のピアノ教育現場で使用し初心者の演奏練習に役立てること,およびピアノ初心者の練習演奏を長期的に記録したデータから演奏の上達過程をモデル化し,効果的と考えられる練習方法を学習者および指導者に提供することを目的としている。これにより,練習の繰り返しによって獲得される身体知のひとつであるピアノ演奏技能を効果的に習得する方法について知見を提供することがねらいである。
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研究成果の概要 |
本研究プロジェクトは、ピアノ練習における演奏支援と評価を行うための多角的なアプローチを提案する。まず、ピアノ初心者の長期練習データを収集し、隠れマルコフモデル(HMM)を用いて演奏誤りの変化を分析・可視化した。次に、学習者のメタ認知や指導者の評価をアンケート調査と演奏記録に基づいて統合分析し、学習プロセスを可視化することを可能にした。さらに、音響データから自動的に演奏を評価する手法を開発し、演奏とその教員評価との相関を確認した。これらにより、ピアノ練習の効果的な支援と評価方法を提案しその有効性を検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究プロジェクトは、音楽教育や身体知の研究分野において重要な意義を持つ。学術的には、ピアノ練習データの長期的な分析を通じて、演奏技術の向上プロセスを定量的に明らかにし、効果的な練習方法の提案に繋げている。また、学習者のメタ認知と指導者の評価を統合した分析により、学習プロセスの理解が深まった。さらに、機械学習を用いた自動評価手法の確立は、教育現場における客観的かつ迅速なフィードバックを可能にし、学習者のモチベーション向上にも寄与することが期待される。社会的には、これらの成果を基に開発される演奏支援システムは、初心者の学習効率を高め、音楽教育の質向上に貢献する。
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