研究課題/領域番号 |
21K02868
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
畠山 久 東京工業大学, 教育革新センター, 准教授 (20725882)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 防災教育 / 地域学習 / フィールドワーク / ゲーミフィケーション / わがこと意識 / 教育実践 |
研究開始時の研究の概要 |
自然災害への備えとして,防災・減災教育の重要性が高まっている.本研究課題では,フィールドワークを通して地域に応じた防災知識を習得する学習を提案し,そのための学習プラットフォームの構築と,地域学習による効果の検討を目的とする.学習では,地域に応じた防災知識の習得と,リスク認知や当事者意識(わがこと意識)の醸成を目指す.「謎解き」をゲーミフィケーションの要素として導入し,学習者が保護者や友人と「まちあるき」しつつ学習できる仕掛けを取り入れたスマートフォン向け学習支援システムと学習コンテンツを開発する.本プラットフォームを用いた防災学習を実践し,提案する学習デザインによる効果を検討する.
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研究実績の概要 |
前年度に引き続き,ある小学校学区における実施を前提として学習内容を整理し,学習コンテンツを準備した.実践の実施時期については,各種学校行事に加え,地域の防災に関するイベント・行事とのバランスを鑑み,小学校の夏休み明け~秋頃を候補とした.しかし,2023年度に実施するための調整が間に合わず,やむを得ず2024年度の同時期の実施を目標とすることとなった.このため,研究期間を一年延長することとし,引き続き小学校の校長・担当教員や地元の方々と調整を進めている. 実践を見据え,学習活動が無理のないものであるか,またシステム外でどのようなデータを収集するかを検討するため,学習コンテンツのプロトタイプを用いて予備実験を実施した.予備実験に同行し様子を観察したところ,全体としては狙い通りの学習活動が進められることを確認できた,しかし,親子で進めるフィールドワークにおける移動時間が有効に活かせてないことがわかった.参加者からのフィードバックでも同様の指摘があったため,この課題への対応として移動時間における活動内容を検討した.また,保護者から児童への問いかけなどを通じて学習を進める場合,フィールドワーク前に保護者に地域の知識を習得してもらう必要があるため,フィールドワーク前の活動についても追加で検討することとなった.そのほか,システムでは取得できない親子の会話が活動の様子を捉える重要なデータであることから,実践では親子の発話を録音する方向で準備を進めている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
予備実験までは実施できたが,本実験の実施時期の調整が難しく,実践とその評価の進捗がやや遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
2024年度の本実験実施に向け準備を進める.また,人を対象とした研究となるため,所属研究期間における倫理規定に従うと共に倫理審査等のプロセスを踏まえて準備を進めている.
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